2016/12/21

2016年12月20日(火曜)欧州・米国市場の動き(午前零時ごろ)

2016年12月20日(火曜)欧州・米国市場の動き(午前零時ごろ)

株高+米金利上昇+ドル全面高

米株は上昇してスタート。米10年債は引き続き上昇し2.58%近辺で推移。原油価格は53ドル台半ば近辺と小幅上昇。為替市場は、ドルは全面高で、USDJPYは118.20まで上昇し上昇幅を拡大している。

USDJPYは、日銀が景気判断を上昇修正し、前日の輸出の回復もあり、成長拡大期待が高まる。また、黒田日銀総裁から「現行の118円を容認する発言+日米金利差の拡大期待」に、円売りが加速。欧州市場に入っても、ドル全面高の中で118.20円を試す動きが続くも失敗。104.00~20円の狭いレンジでで現状は取引が続いている。

EURUSDは、前日のベルリンのトラック突入テロで犯人が特定できず、スコットランド行政府首相はEU単一市場にとどまる立場を強調し、英国から独立の可能性も残る。それ以外にも、ギリシャ年金受給者への手当てが支援ルールに反することへの影響、イタリア銀行の救済措置をめぐる不確実性。多くのマイナス要因を残したままで、1.0400を割り込んでからこの水準を回復できず、1.0350台まで一時続落。

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スタージョン・スコットランド行政府首相=EU離脱後も単一市場にとどまるとともに、スコットランドの利益を守るため権限拡大に取り組む。単一市場における立場を維持する覚悟。

ショイブレ独財務相=金融支援を受けているギリシャが年金受給者へのクリスマス手当ての支給計画で、各国がルールを守らなければユーロ圏は崩壊するとの認識。

ビスコ・イタリア中銀総裁=一部の銀行の問題は、当該行のみならず、国や欧州の当局が全力で対応している。

イタリア政府(20日)=銀行支援のため、最大200億ユーロの借り入れを承認するよう議会に求める方針。→ モンテ・パスキの救済が今週中に必要になるとの見方も