2016/12/23

2016年12月23日(金曜)アジア・欧州市場の動き

2016年12月23日(金曜)アジア・欧州市場の動き

東京市場が天皇誕生日で休場、海外市場はクリスマス休暇直前で動きにくい中、ドル買いが優勢。

為替相場は、GBDUSD+AUDUSD+NZDUSDの下落が目立ち、USDCADは軟調な原油価格に加えマイナスとなったGDP前月比もあり上昇し、カナダドルは全面安。「中国が成長率6.5%を下回ることを容認」との報道も、中国に関連の強い豪ドル売りの流れを強める。

トランプ次期米大統領の「核装備強化」とのツィッターに。ロシア大統領報道官は「ほぼ全てのレベルで米国との対話が断絶している」という。市場はややトランプリスクを気になり始めているが、相場への影響は見られず。

アジア・中国株は軒並み下落。上海総合は-29.40(-0.94%)。欧州株は、モンテ・パスキへの国有化の動きにイタリア株は強いが総じて強弱混在。ダウ先物は弱く、米10年債利回りは軟化し、原油価格(WTI)は52ドル台前半へと軟化。

◎仏GDPは前年比1.0%(予想1.1% 前回1.1%)やや弱く、
◎英GDPは前年比2.2%(予想2.3% 前回2.3%)もやや弱く、
◎カナダGDPは前月比-0.3%(予想0.0% 前回0.3%)と予想外のマイナス

USDJPYは、東京市場が休場と、クリスマス休暇を直前に控え動きは緩慢。株安と米金利の低下もあり、早朝の117.60台をトップに117.30近辺まで下落し、上値は重い。クロスでは、AUDJPY+NZDJPY+CADJPYの下落が目立ち、円買いをリードし、昨日のボトムとなる117.30円を試す動きが続いている。

EURUSDは、1.0430~65のレンジで動意なし。ただし、EURGBPは欧州市場に入り0.8490台→0.8540へ続伸し、GBPUSDの売り圧力を強まている。

GBPUSDは、アジア・欧州市場序盤の1.2300近辺を高値に、欧米市場ではEURGBPの買いもあり1.2230まで続落。

AUDUSDは、アジア・欧州市場は0.7200をボトムに0.7200~0.7275のレンジで推移。「GDP6.5%割れを容認」との発言もあり、0.7200を割り込むと0.7160台まで下落し、弱さが目立つ。


注目材料

◎ドイツ特殊警察部隊=ノルトライン・ウェストファーレン州でショッピングモールへの攻撃を計画していた疑いでコソボ出身の兄弟2人を逮捕。

◎イタリア政府=モンテ・パスキへの公的支援で資本注入へ、イタリアで過去最大規模の銀行国有化となる。

◎トランプ米次期大統領=米国は核兵器能力を増強すべき。米国は世界が核兵器に関して分別を取り戻すまで、核兵器を大幅に強化、拡大すべきとツイッターで主張。→ プーチン・ロシアが核装備を強化する発言を受けた結果と思われている。

◎トランプ氏の報道官=テロ組織などを念頭に核拡散の脅威とこれを防ぐ重要性に言及と指摘。トランプ氏は核兵器の使用を支持しておらず、今回の発言は新たな政策提言でもないと発言。

◎MBS不正販売でドイツ銀行と米司法省が和解?=罰金31億ドル+米国消費者急性で41億ドル=計72億ドルを支払いへ、ドイツ銀行は最終合意でないと主張。

◎ペスコフ・ロシア大統領報道官(ロシア通信RIA)=ほぼ全てのレベルで米国との対話が断絶している。われわれは連絡をとっておらず、行う際も最低限。

◎カービー米国防相報道官=幾つかの問題でロシアと大きな立場の違いがあることは周知の事実だが、対話は途絶えていないと反論。

◎習近平・中国国家主席(関係筋)=6.5%の成長目標下回ること容認する可能性がある。