2016/12/15

2016年12月15日(木曜) 昨日14日、海外市場の動き(午前5時過ぎ)

2016年12月15日(木曜) 昨日14日、海外市場の動き(午前5時過ぎ)

FOMCは0.25%利上げを実施、成長拡大+雇用改善+物価上昇に、政策金利見通しは2017年0.25%の利上げ3回を予想。

FOMCまでは、予想外に弱い「米小売売上高+鉱工業生産+設備稼働率+企業在庫」を受けた米成長見通しの下方修正の予測など弱きなムードが広まっていたが、FOMCを受け流れは急変。「米金利は急伸し米株は下落+ドル急伸」。原油価格はOPEC月報+ロシア・エネルギー相のネガティブ報道に51ドル割れまで一時下落。

FOMCは、米経済成長率は7~9月期に2年ぶり高水準、失業率も11月には9年ぶりの水準まで改善、物価上昇率も1.7%と目標の2%に近づき、政策金利を引き上げると決断。政策金利見通しは17年に3回、18年に3回と引き締めが加速。

米10年債利回りは2.5%台へ2年債も1.25%台へ急伸、逆に米株はNYダウ+S&P+Nasdaq共に1%弱まで一時下落。

そして、ドルインデックスは急伸し、USDJPYは117円を狙える水準まで約1.37%近くの上昇を筆頭に、AUDUSD+NZDUSDも1%超の下落、USDCADも1%超の上昇、EURUSD+GBPUSDも売りの流れを加速している。

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FOMC=政策金利を0.25%引き上げ0.50~0.75%に全会一致の10対0で決定。政策金利見通し(ドットチャート)では、2017年は0.25%の利上げを前回9月2回→3回に利上げペースの拡大を予想。

FOMC声明文=米経済成長率は7~9月期に2年ぶり高水準、失業率も11月には9年ぶりの水準まで改善、物価上昇率も1.7%と目標の2%に近づき、政策金利を引き上げると決断。

FOMCメンバー17人の利上げ見通し(中央値)=17年に3回、18年に3回と引き締めが加速。(9月時点の見通しは17年に2回、18年は3回)

アトランタ連銀GDPNow=米小売売上高と鉱工業生産が弱く、米第4四半期GDP予測値2.6→2.4%に下方修正。

JPモルガン=米小売売上高が弱く、米第4四半期GDP2.0%→1.5%へ下方修正。

ジェンティローニ・イタリア首相が信任され内閣は正式に発足。

欧州安定メカニズム(ESM)=クリスマス前に年金受給者に臨時支払を実施の方針を受け、ギリシャへの短期的な債務軽減策の実施を停止。

スペイン中銀=欧州で来年予定される選挙や英国のEU離脱計画がスペイン経済の見通しに最大のリスク。

日経新聞=日銀は景気判断引き上げを検討している。

OPEC月報=加盟国と非加盟国が減産合意を実行しなければ、2017年は石油の供給過剰が膨らむ。

ノバク・ロシアエネルギー相=減産達成に向けた調整は石油各社が自発的に行う。

中国の台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室=一つの中国の原則支持は中米関係の政治的な基盤で、干渉されたり毀損されたりすれば中米関係の発展が不可能となり、台湾海峡で平和や安定に深刻な打撃へ。

中国自動車メーカーの処罰報道について=トランプ氏と次期商務長官のロス氏と協議へ。