2016/12/02

2016年12月2日(金曜)、昨日1日、海外市場の動き(午前6時ごろ)

2016年12月2日(金曜)、昨日1日、海外市場の動き(午前6時ごろ)

原油価格の上昇は止まらず、WTIは一時51.80まで上昇。米株は2極化しDJは+68.35、NASDAQは-72.57、S&P500は-7.73。米金利は強く、10年債利回りは一時2.49%まで上昇、2年債も一時1.16%まで上昇した後は小緩む。

為替相場は、週末に向けたポジション調整なのか、ドル買いも伸びず。強い米製造業PMIやISM製造業景気指数、建設支出や、米金利の続伸にも、米NASDAQの大幅下落の影響や、上昇力が弱まった米金利にドル買いに予想外にドル買いの強さは見られず。

目立ったのはEURUSD+GFBPUSDの上昇と、もちろん原油高によるCADの強さ。USDJPY+AUDUSD+NZDUSDは調整色が強くドル買いの流れも弱まる。

EURUSDは1.580台を維持し終盤には1.0670近くへと続伸。ユーロ圏製造業PMIは強く失業率も改善へ。イタリア国民投票とオーストリア選挙の不透明なリスクが残る中で、オランド仏大統領が大統領選への不出馬を表明、レンツィ・イタリア首相が敗北しても辞任しない可能性。

さらに、ECB理事会で資産買い入れプログラムの延長発表と同時にQEの終了を強調するコメントになる可能性などがあるが、1.060台を維持していることでEURショートのカバーが続いている。

GBPUSDは、弱い製造業PMI直後の1.2500台をボトムに、デービスEU離脱担当相のEU単一市場への参加で新たな取り決めを策定することの可能性(メルケル氏は否定的)を材料にして1.2700直前まで続伸するも、EURGBPの買い戻しなのか? フィキシングに向け下落し1.2580前後で推移。

USDJPYは、113.80~114.80のレンジで一日を終えようとしている。米株もDJは強いがNASDAQは弱く、日経先物も一時18400割れまで下落するなど株安も影響、クロスでも通貨間で動きは異なるが、CADJPYの上昇以外は大きな変化は見られず。

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アトランタ連銀GDPNow=米ISM製造業景気指数や建設支出が強く、米第4四半期GDP予測値2.4→2.9%へ上方修正。

デイセルブル・ユーロ圏財務相会合議長=英国はEU離脱後はEU単一市場の外に置かれる。ジョンソン英外相が離脱後も何も問題は起こらないとのメッセージは間違。新たな取り決めを策定することは可能だが、現在の状態よりも困難でコストも高い。

メルケル独首相=人、モノ、金、サービスの移動の自由が確保されない限り、EUは英国に対して単一市場へのアクセスを譲歩できず。

ECB理事会(ロイター)=資産購入プログラムの期限延長を発表すると同時に、量的緩和(QE)をいずれ終了することを強調したシグナルも発することを検討。

イタリア国民投票=国民投票が否決されても、レンツィ首相は大敗しない限り辞任しない可能性との思惑に、ユーロ買いが強まる。

オランド仏大統領=2017年の大統領選に出馬せず。

トランプ米次期大統領=雇用が喪失することを許すことはできない。米企業は重要性がなければ米国から出て行かない。法人税引き下げが企業を米国に留めるだろう。米国を出て行こうと考えている企業リーダーには電話する。

カプラン・ダラス連銀総裁=インフレは2%に向かっている。人口動態がGDPにとって逆風。米国は完全雇用に向かっている。