2016/12/19

今日の東京市場を見て思うこと

今日の東京市場を見て思うこと

先週金曜日のNY市場は、「中国海軍が米無人潜水艇を拿捕」と、突然の報道で米中間の緊張モードに始まった、株安+ドル売り(円買い)の流れは、潜水艇返却の報道にも収まらず、週明け月曜日も緩やかに継続している。

実際のところ、米中間の緊張モードの高まりと言うより、クリスマス休暇を前にして「ドルロング+株ロング+債券ショート」の巻き戻し(利食い)に火をつけただけのように思えてならない。

トランプ次期米大統領の政策が、否定されたわけでもなく、政策を実行したわけでもない。発足は1月20日からで、まだまだ、どうなるか不安感満杯の中で、米金利の上昇(+株高)=ドル高の流れが否定されてはおらず、クリスマス休暇前の調整が終われば、再上昇の可能性は高いと考えたい。

付け加えて言えば、その調整にどこまで耐えることができるかが、目先の短期勝負には必要ではないだろうか? 101円~118円半ば近くまで歴史的にも稀な上昇をしたUSDJPYのみならず、主要通貨ではドル高が大幅に進行して迎えた年末。

USDJPYの1~2円の調整は想定内で、FOMCで買いがスタートした115円や、ポイントとなる116.5円まで覚悟すれば、次の上昇の波に乗れる可能性も高いと考える。スポットで無理ならば、オプションのドル円のドルコールをプレミアムを考えながら期間と行使価格を決めなければならない。

今晩のイエレンFRB議長の発言もFOMC後の薄いコーヒーでピントはこず、明日の日銀の金融政策決定会合も出がらしのお茶で味わいも少ないと思えてならない。