2016/12/03

2016年12月3日(土曜)昨日2日、海外市場の動き

2016年12月3日(土曜)昨日2日、海外市場の動き

週末金曜日。注目の米雇用統計は強弱混在ながら、米利上げ観測は変わらず。米金利は弱含みで、米株はDJが小幅安ながら、S&PとNasdaqは小幅高。

為替市場は、米金利の低下にドルは売られGBPUSD(+1.04%)と筆頭に、NZDUSD(+0.71%)+AUDUSD(+0.52%)は上昇し、USDJPY(-0.5%)+USDCAD(-0.25%)は下落。円相場は、GBPJPY(+0.52%)+NZDJPYと上昇するも、EURJPY+CHFJPY+CADJPYは下落する二極化の動きへ。

GBPUSDは、1.2700のポイントを上抜けし続伸。GBP買いの要因は、英国のEU離脱による悪影響が現状では予想外に弱いこと、EU単一市場へのアクセツが維持できるるのではとの期待感。それと、インフレの進行がBOEの緩和策の変更期待に、積み上がっていたGBPショートポジションの巻き戻しと思われる。前日に超えることができなかった高値1.2700を超え、11月11日の高値1.2670台を上回ったことで、テクニカルにもストップの買いが出やすかったと考える。

EURUSDは、市場参加者のほとんどが気にしているように、4日のイタリアの国民投票+オーストリア大統領選。ポピュリズムが台頭するなか、どのような結果になるか、不透明感が強く、通貨ユーロをロングすることはできず、逆にリスクヘッジではEURショートにになりやすい。結果、一日を通じて1.0650台を中心に、1.0620~1.0690のレンジで上下。ただし、選挙結果でどちらに転んでも、来週明けの相場変動は変わらず。

USDJPYは、イタリア・オーストリア選の週末リスク回避で、USDJPYのみならずクロスで積み上がった円ショートの巻き戻しへ。さらに、伸び悩む米株=日本株先物+米金利の一服感。米雇用統計直後に一時113.30円台まで下落、その後は114円台を目指す動きも見られたが、結局は円ショートの巻き戻しが主テーマで安値圏で重要なポイントでもある113.50円近辺で終了。


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ハルデーンBOE理事=利上げを支持するハードルは高い。ポンド安が成長とインフレに大きな影響を与え、過小評価されている可能性。

デルリオ・イタリア運輸相=4日の国民投票で改憲が否決されればレンツィ首相はほぼ確実に辞表を提出する。

NY連銀NOWCAST=米第4四半期GDP予測値2.5→2.67%へ上方修正。

ラガルドIMF専務理事=トランプ新政権が提案されている措置を実行した場合、ドルが上昇する可能性が強い。

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