2016/12/04

最新のIMMポジションから、 2016年12月4日(日曜)




最新のIMMポジションから、 2016年12月4日(日曜)

通貨売りが加速し、ネットの売りポジションは今年1月の水準へ逆戻りし、円は年初来初めてネットでショートに変化。

IMM通貨先物の最新データ(11月29日)では、7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)の合計ネットショート・ポジションは、-221,469コントラクトと前週-192,956からショートが28,513コントラクト拡大し、今年1月26日の週の水準近くへと逆戻りし、通貨安(言い換えればドル高)への期待相場が加速しています。

円はと言えば、こちらも象徴的なものですが、円のネットポジションは今年1月5日の最初の週からロングに変化していましたが、今回初めてショートへと変化しています。

過去を振り返ってみれば、2012年10月23日から円はネットでショートが始まり、2015年12月29日まで約3年間弱までそれが続いていたこともありました。

このように、一度変化したらその流れが加速する傾向にあり、今回の円がネットでショートに変化したことは、ある意味では歴史的な転換とも考えられます。

もちろん、トランプ相場の期待感に株高+金利上昇がその根底にありますが、その期待感が裏切られないということが前提であるこだけは忘れないでください。

前週比でみると、ユーロは、ネット-119,348→119,240(+108)と微増となっており、7か国の主要通貨で例外的にショートが減少し、市場センチメントは一時的なのか、ドル以外の通貨にたいしてなのかは不明ですが、買われています。

ポンドは、-74,318→-78,135(-3.817)と11月8日からショートポジションは減少傾向が続いていましたが、今回は久々にショートが拡大しており、ユーロのショート減少を考えれば、EURGBPの買いの動きがその要因にあるように思われてなりません。

豪ドルは、7通貨の中では唯一ネットでロングを維持しており、その流れが7月5日来から続いています。ドル高の中で潜在的な強さを物語っているようにも思えます。

詳しくは別表をご覧ください。


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