2016/12/15

FOMCはトランプ次期政権追従型へ!

FOMCはトランプ次期政権追従型へ!

声明文やイエレン議長の発言からは、0.25%の利上げをするのは当然ながら、将来の利上げスピードやタイミングは、今後の新政権の経済や財政政策によって変化することを示している。

今回のFOMCで一大イベントは一先ず終了し、クリスマス休暇や年末・年初を迎えたいと思っていた市場参加者は、予想外の米金利の上昇が引き起こすドル買いの流れを呆然と見送っている人も多いことと推測される。

今までの傾向は、ドル高の場合でも、EURやGBPだけが買われるとか、JPYだけが売られるとか、資源関連の通貨だけが影響を受けるとか、それぞれに特徴がみられることが多かった。

今回は、午前6時近辺では、USDCHF+0.86%とGBPUSD-8.7%が最も変化が弱いだけで、USDJPY+1.7%、EURUSD-0.94%、AUDUSD-1.23%、NZDUSD-1.25%と、見ての通りドルは全面高。

米10年債利回りは2.47%→2.57%台へ上昇し、2年債も1.16%→1.27%台。これだけ大幅な金利上昇となれば、円売りが加速することを容認せざるを得ない。

株高=米金利高の動きは崩れ、19,966.43ドルと2万ドル直前まで上昇したNYダウは-118.55(-0.60%)とNASDQ+S&Pも下げてはいるが、大幅な下落とはなっていないことや、VIXは13.10と安定していることもありドル買いの安心感を強めている。