2019/10/27

今週の為替相場を考える(10月28~11/1日)今週のFOMCで利下げを織り込み、次回の緩和の有無が焦点に!

今週の為替相場を考える(10月28~11/1日)今週のFOMCで利下げを織り込み、次回の緩和の有無が焦点に!

米中通商協議は11日にフェーズ1で合意し来月のAPEC首脳会談待ち。ブレグジットで不透明感は消えないが最悪の合意なきEU離脱は避けられるとの判断が主流。今週はFOMCの0.25%の追加利下げを織り込み、年内の利下げは終了なのか? それとも継続なのか? トランプ氏の雑音はさておき、それが今週の相場変動の大きな要因で、どちらを予想してポジションをとるか? それ次第。

FOMCの声明やパウエル議長の会見はもとより、その前後に発表となる、米GDP、米雇用統計、ISM製造業景況指数を主に、その他の米国発の経済指標も併せて注目。

米中通商協議では、フェーズ1の署名は11月16~17日のAPEC首脳会談で実現の可能性が高く、ブレグジットでは10月31日の期日の延期を含め最悪の合意なきEU離脱は避けられる見込みに、USDJPYを除き主要通貨では、先々週は大きくドル売りへと動いていた。

しかし、先週は英議会がEU離脱関連法案を早期に成立させる動議を否定したことでGBP売りへと変化し、GBPの上昇は一服。今週は、期待通りEUの英国の離脱期限を3か月で容認し、ジョンソン首相が12月12日の総選挙実施が実現できるか、それ次第。

過去3週間を振り返れば、GBPUSDは大枠1.22→1.3000(800ポイント)、GBPJPYは大枠130.50→141.50(1100ポイント=11円)上昇し、USDJPYで円売り圧力を加えていたが、先週はクロスでの円売りは一服し、結果としてUSDJPYは108.20台~70台のレンジで動けず。つまりUSDJPYもブレグジットの影響を強く受けることになる。


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◎USDJPY 予想レンジ 重要イベントの結果次第。(108.30~109のレンジ再現か、107.70~110.00のワイドな動き)

米中通商協議、ブレグジットの動き、日銀の追加緩和の有無、そして、FOMCで予想通り利下げを実施した後で、年内の追加緩和の有無をどのように判断することができるのか?最も重要な材料に。

過去2週間は大枠108~109円の1円幅の動きで、今週のFOMCは利下げを織り込み、年内の利下げ期待が否定されれば200日MA=109.05を狙う動きを期待し、7月下旬の109.317を超えたらさらなる上昇も。逆に追加利下げ観測が強まれば、107.70まで下げる可能性も。


◎EURUSD  予想レンジ ブレグジットをめぐる動きに連動 (1.1050~1.1200)

先週はGBPUSDの下げに連動した動きと、ECB内部での対立にも関わらず、退任するドラギECB総裁の変わらぬ緩和方針の継続や、成長とインフレ見通しの下方修正予測もあり、1.1180直前から1.1070台へと続落し、1.1150~80の上値の重さを確認。

75日MA=先週末は1.1079近辺をボトムに下げ止まっており、この水準をボトムとして維持できるか?週足では三連騰の後に陰線引けで、25週MA=1.1150を意識。


◎USDCAD 予想レンジ (1.3000~1.3150、または、1.2900~1.3120)
カナダ中銀は政策金利を1.75%で据え置くとの予想が大勢。今後の利下げ期待は弱いと思われるが、それが確認できるか。カナダGDPは前回から上昇が見込まれており、前年比でも予想1.4%と米GDP予想の1.6%との差は予想通りなら縮小が期待できる。

カナダロングのポジションが増加傾向にあることが気になるが、テクニカルベースでは、200週MA=1.3106を割り込み売りサインが続く。問題は7月上旬に今回と同じパターンで200週MAを割り込みCAD高期待が強まるも、1.3000の壁を割り込めず逆に上昇した流れを打ち砕くことができるか? 今回は期待したいが?


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