2019/10/31

2019年10月31日(木)昨日30日、海外市場の動きは波乱!(午前5時半ごろの動き)

2019年10月31日(木)昨日30日、海外市場の動きは波乱!(午前5時半ごろの動き)

FOMCは今回で利下げ打ち止め感を強め、今後はデータ次第の様子見へ。米株は急伸し債券利回りも直後は上昇しドル急伸。パウエル氏は景気見通しが急変しなければ、FRBの政策姿勢に変更はないことを示唆(これがドル売り要因なのかは不明)。米債利回りの急落に同調し為替相場はドル買いからドル売りへと急変。

、ホワイトハウスは米中通商協議のフェーズ1で、APEC首脳会議は断念されるも署名の実施を想定。ブレグジットは12月12日の総選挙が本決まりとなり今後の動向次第(世論調査)。

米GDP、FOMCと2大イベントが過ぎてみれば、前日比でドルはUSDCADを除き全面安。予想を上回る米GDP(前年比1.9%・予想1.6%)もドル買いはFOMCを直前に控え盛り上がらず。FOMCは期待通り利下げを実施し、打ち止め感が強まりドルは急伸するも、逆に終盤にかけ米債利回りの急落と連動しドルは急落。

米GDPデフレータは1.6%(予想1.9%、前回2.4%)と弱く前年比は1.9%と前回の2.0%を若干下回るが、予想1.6%を上回り直後はUSD買いが強まるもFOMCを直前して動きは限定的。

カナダ中銀は、金利を据え置くも、貿易摩擦による世界経済の減速を危惧し、成長率見通しを引き下げ、CAD急落。

ユーロ圏経済の低迷が目立ち、ユーロ圏景況感は予想外に悪化。独消費者物価指数の前月比は予想・前回を上回るも、前年比は前回を下回り強さは見られず。

ZARは、南ア財務省は財政赤字がGDP比5.9%(2月4.2%)と20年ぶりの高値に、ソブリン格付けの引き下げの可能性が拡大。USDZARは+2.3%近く、ZARJPYも2.27%近く上昇へ。

USDJPYは、大枠108.80~90の狭い動きから、強い米GDPを受け108.97まで上昇するも続かず。米国市場に入りオプション絡みかは不明ながら108.79まで下落するもFOMCを前に動きは緩慢。FOMCを受け米株+米債利回りは上昇し109.29まで急伸。米債利回りの急落と連動しながらドル売りが加速し、108.72まで下落。108.80台の動きに。

USDCADは、大枠1.3075~00のレンジで推移していたが、カナダ中銀は予想通り1.75%の政策金利の据え置きを決定するも、成長見通しを引き下げ、場合によっては利下げの可能性を市場は意識し、1.3080台→1.3150台まで急伸。FOMCを前にして1.3180台まで上昇し、FOMCを受け1.3208まで上昇から、1.3160近辺で推移中。


※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

17:55    GER 10月 雇用統計: 失業率・季整済=5.0%(予想5.0% 前回5.0%)、失業者数=前月比0.6万人(予想0.2万人 前回-1.0万人)

19:00    EUR 10月 経済信頼感=100.8(予想101.1 前回101.7)、製造業景況感指数=-9.5(予想-8.7 前回-8.8→-8.9)、サービス業景況感指数=9.0(予想9.3 前回9.5)、業況指数=-0.19(予想-0.23 前回-0.22→-0.23)→ 予想を下回り弱さが目立つ

19:00    EUR 10月 消費者信頼感指数・確報値=-7.6(予想-7.6 前回-7.6→-6.5)→ 予想通りながら前回は大幅に上昇修正

21:15    USD 10月 ADP雇用統計=前月比12.5万人(予想11.5万人 前回13.5→9.3万人)→ 前回は大幅に下方修正され予想上回る

21:30    USD 第3四半期GDP・速報値=前年比1.9%(予想1.6% 前回2.0%)、個人消費(Personal Consumption)=前期比2.9%(予想2.6% 前回4.6%)、デフレータ(GDP Price Index)前期比1.6%(予想1.9% 前回2.4%)、コアPCE・デフレータ前期比2.2%(予想2.2% 前回1.9%)→ 前回を若干下回りデフレータは弱いが、前年比は予想を上回り直後はUSD買いが強まるも限定的。
22:00    GER 10月 消費者物価指数・速報値=前月比0.1%(予想0.0% 前回0.0%)、前年比=1.1%(予想1.1 前回1.2%)、HICP前月比0.1%(予想0.0% 前回-0.1%)、HICP前年比0.9%(予想0.8% 前回0.9%)→ 前月比は予想・前回を上回るも、前年比は前回を下回り強さは見られず。

23:00    CAD カナダ中銀 金融政策発表=政策金利1.75%の据え置きを決定、予想通り、カナダ経済に対する貿易摩擦の影響が強まっているとして、国内外の成長率見通しを引き下げた。

3:00    USD FOMC=政策金利1.75~2.0%→1.50~1.75%へと0.25%の引き下げを決定、予想通り。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

米GDP(前回から低下するも、予想より強く、景気後退懸念が一段と和らぐ可能性も)
◎デフレータは1.6%(予想1.9%、前回2.4%)と弱く前年比は1.9%と前回の2.0%を若干下回るが、予想1.6%を上回り直後はUSD買いが強まるも限定的。
◎設備投資が減った一方で、個人消費が持ちこたえたほか輸出がプラスに転じ、住宅建設が7四半期ぶりに持ち直したことも押上げ要因。

カナダ中銀(金利を据え置くも、貿易摩擦による世界経済の減速を危惧)
◎政策金利1.75%の据え置きを予想通り決定。
◎カナダ経済に対する貿易摩擦の影響が強まっているとして、国内外の成長率見通しを引き下げた。
◎貿易摩擦や不確実性が続く中、カナダ経済の回復力がますます試されていることに留意
◎2019年成長見通し=1.3→1.5%へ上方修正、2020年1.9→1.7%、2021年2.0→1.8%に下方修正。
◎外需低迷や通商面での不確実性、産油が盛んなアルバータ州での財政支出の減少を指摘。
◎雇用は引き続き堅調で、賃金は改善。

FOMC声明(「予防的利下げ」は今回で打ち止めとなり、様子見に転じる可能性も)
◎FF金利を1.75~2.0→1.5~1.75%へと0.25%の引き下げを8対2で決定。(ボストン、カンザスシティー連銀が据え置きで反対)→ 貿易戦争のリスクを警戒し、金融緩和で景気悪化を未然に防ぐ
◎前回までの「景気拡大の維持に向け、適切に行動する」との文言を削除し、FF金利誘導目標レンジの適切な道筋を精査、先行きの金利政策を「適切に見極める」と表現 → データ注視の姿勢を示し、今後、少なくとも1会合は政策を据え置く可能性を示唆
◎米経済が基本的に良好な状態にあるとの認識を示す。
◎労働市場は「力強い」、雇用の伸びは「堅調」、家計支出は「力強いペース」で増加
◎経済見通は「不確実性」があると再度指摘
◎企業の設備投資と輸出は、「弱いまま」と若干表現
◎超過準備に適用する付利金利(IOER)は1.55%に引き下げ

パウエルFRB議長
◎景気見通しに重大な変化がない限りは、FRBの政策姿勢に変更はないことを示唆。現行の政策姿勢は適切だと考えている
◎FRBが金利据え置き期間に入りつつある可能性が高いことを強調
◎われわれは現在、利上げについては考えていない
◎流動性の水準を見極めようと依然取り組んでいる、最近のボラティリティー増大の原因は不明。
◎9月の短期金利の上昇は予想外だった

ユーロ圏経済の低迷が目立つ
◎ユーロ圏景況感は予想外に悪化。
◎独消費者部化k指数の前月比は予想・前回を上回るも、前年比は前回を下回り強さは見られず。

チリAPEC首脳会議を断念
◎ピニェラ大統領は、公共交通機関の運賃引き上げに端を発した大規模な抗議デモが続き11月16~17日のAPEC首脳会議を断念。
◎ホワイトハウスは、開催断念でも来月署名を想定

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※