2019/10/24

2019年10月24日(木)17:15時ごろの動き

2019年10月24日(木)17:15時ごろの動き

強い仏PMIにリスク選好パターンへと反応し、主要国通貨はドル売り+円売りで反応するも、独・ユーロ圏PMIは強さが見られず反落、

日経平均株価は上昇、上海総合はマイナス幅から前日とほぼ同水準へと回復。欧州株は強い仏PMIに強く上昇からスタートするも続かず。米債利回りは仏PMIに反応したのか1.56%台→一時1.596%近くまで上昇し1.57%近くまで反落。

肝心のブレグジットを巡る動きは、EUは英国の離脱期限延の期要請を全会一致で支持。トゥスクEU大統領は明日25日に決定を下す可能性が高い。ジョンソン英首相は総選挙に賛成するかどうか下院議員に決断を迫る動議を24日夜か週明け28日に提出する可能性も。

一方、米中通商協議では米中共に楽観的な見通しから変化は見られず、市場は今後の展開に楽観的な期待も。ただし、いつもながらどうなるかトランプ・リスクは消えず。

ECB理事会、ドラギECB総裁最後の記者会見を前にして、市場は据え置き期待が支配し、その通りになりそうだが、緩和支持はと反対派の意見の対立がどのようにとらえられるか? それが問題。そのECB理事会を前にして、スウェーデン中銀、ノルウェー中銀は政策金利を据え置いた。

USDJPYは、アジア市場の108.58をボトムに、欧州市場に入り予想外に強い仏PMIにリスク選好のパターンでJPY売りが強まり一時108.75まで上昇。その後に発表された独、ユーロ圏PMIは予想を下回り逆に108.60台まで反落へ。

EURUSDは、ECB理事会を前にして1.1129~42の狭いレンジで推移していたが、欧州市場に入り予想外に強い仏PMIに1.1160台まで急伸、その後に発表された独、ユーロ圏PMIは予想を下回り逆に1.1120台まで下落。引き続きブレグジットを巡る動きに連動した流れは変わらず。

USDCADは、強い仏PMIとそうでもない独+ユーロ圏PMIに翻弄されながらも、1.3060台~85の狭いレンジで推移。前日の安値1.3069がボトムとなるか? 個人的な期待はCAD高で変わらず。ところで、トランプ氏が目指し、民主党が採決を遅らせている新NAFTAの米・メキシコ・カナダ協定(USMCA)の議会批准は年末までできるのだろうか? 早く決めてほしいと願っているが。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

16:15    FRN 10月 総合PMI・速報値=52.6(予想50.9 前回50.8)、製造業PMI・速報値=50.5(予想50.0 前回50.1)、サービス業PMI・速報値=52.9(予想51.5 前回51.1)→ 予想を上回る

16:30    GER 10月 総合PMI・速報値=48.6(予想48.9 前回48.5)、製造業PMI・速報値=41.9(予想42.0 前回41.7)、サービス業PMI・速報値=51.2(予想52.0 前回51.4)→ 予想を下回るが、製造業は前回から若干改善へ

16:30    SEL スウェーデン中銀金融政策発表=政策金利は予想通り-0.25%で変わらず

17:00    EUR 10月 総合PMI・速報値=50.2(予想50.4 前回50.1)、製造業PMI・速報値=45.7(予想46.0 前回45.7)、サービス業PMI・速報値=51.8(予想51.9 前回51.6)→ 前回を上回るも予想には届かず

17:00    NOK ノルウェー中銀金融政策発表=政策金利を予想1.5%で変わらず

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※


ジョンソン英首相(匿名の複数関係者 タイムズ紙)
◎24日の夜にも総選挙実施に向け3回目の行動を起こす可能性がある。
◎ジョンソン首相は「2011年固定任期議会法」に基づき、10月31日の離脱期限前に総選挙に賛成するかどうか下院議員に決断を迫る動議を24日夜か週明け28日に提出する公算が大きい。

EU加盟27か国大使級会合
◎英国の離脱期限延期要請を全会一致で支持。トゥスクEU大統領は25日に決定を下す可能性が高い。

EU
◎英国の要請通り3カ月の延期を容認する方向で、英国の用意が整えば期日前の離脱を認める決定が最も可能性の高いが、フランスは英議会に採決の時間を与えるために数日の延長は容認する構えとしつつも、11月15日までとそれ以上の期間を延長することには反対。

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※