2019/10/30

2019年10月30日(水)昨日29日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年10月30日(水)昨日29日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

英国は12月に総選挙へ、米中通商協議のフェーズ1のAPEC会議での署名は流動的ながら交渉決裂を意味せず。ただし、事の難しさを再認識し直後はドル売りが強まるが円買いは限定的で、FOMCモードへ。

今日の注目はFOMCで利下げを90%超織り込み、12月の追加利下げの有無の判断が重要。仮に利下げしなければサプライズで激震へ。12月の追加利下げでは意見が分かれるところで今日の最重要テーマ。また、米GDPは1.6%と前回の2.0%から減速を予想。

米CB消費者信頼感指数は予想と前回を下回り4か月ぶりの低水準に、ドル売りへと変化。NAR中古住宅販売保留は予想を上回り、ケース・シラー米住宅価格指数・主要20都市圏は予想・前回と変わらず。

米株は前日比で小幅安、米債利回りも小幅低下、原油価格(WTI)も下げ幅を縮めるも小幅安で推移。

USDJPYは、109円台のトライ失敗。弱い米消費者信頼感と米中通商協議ではフェーズ1のAPEC首脳会談での合意の可能性が不明瞭となり一時108.75まで下落するも下げ幅は限定的。クロスではNZDJPYを除き円は小幅上昇へ。

GBPUSDは、欧州市場に入り1.2806まで続落するも、英国は12月総選挙の可能性が高まり、合意なきEU離脱のリスク低下に、1.2800台→1.2870台へ急伸、予想を下回る米消費者信頼感指数に1.2890台へ上昇、米中通商協議ではフェーズ1の署名でAPEC首脳歓談での合意の可能性が不明瞭となり1.2900の大台へ。これをピークに1.2840台へ下落と、前日とほぼ同水準で推移。

USDCADは、続伸しCADドル売りへ。欧州市場に入り一時1.3042まで下落し、1.30の大台を試す期待が持たれたが、今日30日のFOMCとカナダ中銀の金融政策の発表を前にして利食い先行なのか失敗。米国市場の終盤では過去3日の高値を上回り1.3100台まで上昇しようやく上げ止まる。

※※※※※※※※※※※※※※※※※

22:00    USD 8月 ケース・シラー米住宅価格指数・主要20都市圏=前年比2.0%(予想2.04% 前回2.0%)、218.14(予想 前回218.0)

23:00    USD 10月 CB消費者信頼感指数=125.9(予想127.5 前回126.3)、現況指数=172.3(予想 前回170.6)、期待指数=94.9(予想 前回96.8)→ 予想を下回り4か月ぶりの低水準。

23:00    USD 9月 NAR中古住宅販売保留指数=前月比1.5%(予想0.9% 前回1.6→1.4%)、前年比・季調前3.9%(予想 前回2.5%)→ 予想を上回る

※※※※※※※※※※※※※※※※※

トランプ大統領
◎マイナス金利を導入している他の国々に追随する必要があると、FRBを批判。

ブレグジット関連
◎ジョンソン英首相は12月9-12日のいずれかの日程に前倒し総選挙を実施することで、最大野党・労働党のコービン党首の支持を得た。
◎ 英議会下院第2読会で、早期総選挙実施を巡る法案を暫定的に承認。(第3読会の投票で承認されれば、上院に送られる)
→ 議会は29日中に総選挙実施について採決するが、この総選挙は事実上、EUを離脱するかどうかを問う国民投票となる。有権者が選択を表明する最後のチャンスに可能性も。
◎トゥスクEU大統領は、英国の離脱期限延期はこれが最後かもしれない。EUは英国の離脱期限延期を正式に採択。

米中通商協議関連
◎ホワイトハウス当局者(サウスチャイナ・モーニング・ポスト)は、すべてが円滑に進めば米中首脳はAPEC(11月17日)で中間合意に署名する可能性がるが、具体的な日程はまだ決定されてい。
◎ホワイトハウス報道官(ロイター)は、米中首脳会談の日程はまだ流動的。①APEC首脳会議に合わせて署名するため、通商協議「第1段階」の合意文書を仕上げる作業に取り組んでいる。②合意調印がなくても、米中の交渉決裂を意味するわけではなく単に時間がもっと必要だということだ。

※※※※※※※※※※※※※※※※※