2019/10/22

2019年10月22日(火)21:00時ごろの動き

2019年10月22日(火)21:00時ごろの動き

日本は「即位礼正殿の儀」で祝日の火曜日。海外市場でも発言や発表は極端に少なく、注目はブレグジットと米中通商協議の動きがいつもながら主役。22日の下院採決の有無が正念場(日本時間23日午前3時ごろ)

ブレグジットでは、前日21日に下院議長が拒否した、ジョンソン首相の新たな離脱協定案の採決が今日に実施できるか? ジョンソン氏は「国民も、EU首脳も、自分自身もさらなる延期は望んでいない。10月31日にEUを離脱して、次に進もう」すべてがそれ次第とあり、市場では2回目の国民投票を期待する動きも。

米中通商協議からは、特に新たな材料は見当たらず。米中双方からAPEC首脳会議に向けフェーズ1の署名を期待する発言、フェーズ2を期待する発言と、12月の追加関税の撤廃を示唆する発言が見られるだけ。

上海総合は終盤にかけて上昇、欧州株は堅調に推移し、ダウ先物も小幅高で推移。米債利回りは低下し10年債は一時1.77割れまで下落。為替相場はドルの買い戻しが見られる。

USDJPYはアジア市場の高値108.73から欧州市場の序盤では108.49まで下落と、大枠50~75のレンジで推移し、対主要通貨でドルの買い戻しが見られる中でクロスでは円高へと動く。

GBPUSDは21日にジョンソン首相の新たな離脱協定案の承認に向けた採決を拒否、今日22日の下院採決の有無が正念場(日本時間23日午前3時ごろ)。アジア市場の1.2987を高値に昨日のNY市場の安値1.2957を割り込み欧州市場では1.2922まで下落と、相変わらず他通貨と比較して上下変動が激しい。

※※※※※※※※※※※※※※※※※

ジョンソン首相、22日の下院採決が正念場(日本時間23日午前3時ごろ)
◎「国民も、EU首脳も、自分自身もさらなる延期は望んでいない。10月31日にEUを離脱して、次に進もう」
◎「英国はEUを離脱するが、英国人は欧州人であり続ける」

EUのバルニエEU主席交渉官
◎英国との通商合意には2-3年もしくはそれ以上かかるだろう。
◎ブレグジットの結果起こることについて、英国は過小評価しているようだ

欧州議会
◎英議会が協定案を承認するまで欧州議会での採決は行わないと正式決定。
◎今週開催されている欧州議会で協定案が支持を得る見込みはほぼなくなり、後日EU本部で特別会合が開かれることになる。

S&P
◎今年のユーロ圏GDP予測1.2%、2020年1.1%に減速と予想。
◎ECBは12月に預金金利を1.0%引き下げると予想。

EUのバルニエEU主席交渉官
◎英国との通商合意には2-3年もしくはそれ以上かかるだろう。

カナダ総選挙
◎与党・自由党が第1党でトルドー首相が続投する見通し。
◎ただ、単独過半数には届かず、主要な法案を通過させるために左派寄りの野党の協力が必要となる。

※※※※※※※※※※※※※※※※※