2019/10/04

2019年10月4日(金)17:30時ごろの動き

2019年10月4日(金)17:30時ごろの動き

週末の金曜日。アジア・欧州市場の序盤は、昨日の弱い米ISM非製造業景況指数を受けた上下への変動から、今日は米雇用統計とパウエルFRB議長の発言を見守る動きへ。

日経平均株価は後場に入り上昇、欧州株は上昇からスタートするも上昇幅を縮め、米10年債、2年債利回りは低下へ。為替相場は全体的に小動きで、AUD+NZDでは若干強さが目立っている程度。

インド中銀は予想通り「政策金利を0.25%引き下げ」を実施、スウェーデン中銀の副総裁は「経済が急速に減速していることを懸念」とあった。豪中銀の金融安定化報告では「世界経済が一段と減速するリスクが高まっている」と警告。

為替市場全体では、米株の持ち直しにも関わらず、米債利回りの低下が続き、原油価格もサウジ石油生産施設が空爆にあった直前の水準を割り込み弱く。今後の動きが予想できにくい状態であることは間違いない。

予想外に弱かったサプライズに弱い米ISM製造業、前回から低下している米製造業ISM、ADP雇用統計も勢いは見られず、今日米雇用統計で非農業部部門雇用者数と賃金の低下が共存するようであれば、さらに円買いの流れが強まることだろう。

USDJPYは、大枠で106.75~95のレンジ。米債利回りの低下に引き続きリスク回避の円買いの圧力も残り、昨日来107円台は重い。

EURUSDは、大枠1.0960~85のレンジ。欧州市場に入ってもこのレンジを抜け出せず、完全に米雇用統計まち!

GBPUSDは、大枠1.2330~60のレンジ。ブレグジット関連の発言や動きを注意しながらも、基本は米雇用統計待ち!

AUDUSDは、0.6739をボトムに0.6760まで小幅上昇。動かない主要通貨のなかでは、この小幅な動きでも目立って見える。これも基本は米雇用統計まち!



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10:30    AUD 8月 小売売上高=前月比0.4%(予想0.5% 前回-0.1→0.0%)


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香港行政長官
◎「緊急状況規則条例(緊急条例)」を適用し、デモ参加者がマスクなどで顔全体を覆うことを禁止する「覆面禁止法」を5日から導入する。

ヤンソン・スウェーデン中銀副総裁
◎世界的に経済が急速に減速している

インド中銀
◎政策金利5.4→5.15%に0.25%の引き下げを決定。

豪中銀の金融安定化報告
◎世界経済が一段と減速するリスクが高まっていると警告、香港での抗議デモや中東地域での軍事的な緊張の高まりなどをマイナス要因。
◎米中貿易摩擦が貿易・投資の低迷を見越す先行指標になってきたと指摘。また、英国が合意のないまま欧州連合(EU)を離脱した場合の副次的な影響が成長を鈍らせる可能性もあるとした。そのため主要中銀が利下げ継続を余儀なくされる。
◎世界経済の成長見通しについての不透明感が拡大し、成長減速の可能性が高まっている。
◎中国経済の減速がこれ以上広がれば、国内成長や銀行システムに大きな影響を与える可能性がある