2019/10/03

2019年10月3日(木)22:30時ごろの動き

2019年10月3日(木)22:30時ごろの動き

世界中の目は米ISM非製造業景況指数に!

前日に大幅下落したNY市場の影響を受け、日経平均株価は2.01%下落、欧州市場に入り、英FTSは1.1%近く、独DAXは2.8%近くと大幅安の展開が続くが、ダウは小幅安からスタート。米10年債利回りは1.565~1.597%のレンジで推移、WTIは52.40台と強さは見られず。

弱さを抜け出せぬ欧州発の経済指標。仏、独、ユーロ圏の総合・サービス業PMIの確報値は、速報値をも下回り予想外の落ち込みで、英総合とサービス業のPMIはついに分岐点の50を割り込み弱く、英第3四半期がマイナス成長になるリスクも。

為替相場は米ISM非製造業景況指数の発表を控えて、決め打ちはできないものの、先月は弱いISMの製造業に対してサービス業は予想外に強く出て、株価が上昇しリスク選好へと動いたことが思い出される。

USDJPYは、アジア・欧州市場序盤の107.30を高値に、弱い欧州株は米株先物の動きに一時108.87まで下落し上値の重い展開が続いていることは変わらず。

EURUSDは、大枠1.0940~75のレンジでの動きが続き、ジェンティローニ次期経済担当委員の「適切な財政措置を取る方針」や、弱いユーロ圏生産者物価指数に上下変動しながらも、前日終値と大きな変化は見らず。

GBPUSDは、アジア欧州市場の前半までは、大枠1.2266~22のレンジで推移するも、ブレグジットをめぐる不透明な動きにも拘わらず、1.2320~30の先日来の高値を抜けると1.2380台まで上昇へ。

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10:30    AUD 8月 貿易収支=59.26億豪ドル(予想60億豪ドル 前回72.68→72.53億豪ドル)

16:50    FRN 9月 総合PMI・確報値=50.8(予想51.3 速報51.3 8月52.9)、サービス業PMI・確報値=51.1(予想51.6 速報値51.6 8月53.4)→ 予想と前回を下回る

16:55    GER 9月 総合PMI・確報値=48.5(予想49.1 速報49.1 8月51.7 )、サービス業PMI・確報値=51.4(予想52.5 速報52. 8月54.8)→ 予想と前回を下回る

17:00    EUR 9月 総合PMI・確報値=50.1(予想50.4 速報50.4 8月51.9 )、サービス業PMI・確報値=51.6(予想52.0 速報値52.0 8月54.5)→  予想と前回を下回る

17:30    GBP 9月 総合PMI=49.3(予想50.0 前回50.2)、サービス業PMI=49.5(予想50.3 前回50.6)→  予想と前回を下回る

18:00    EUR 8月 小売売上高=前月比0.3%(予想0.3% 前回-0.6→-0.5%)、前年比2.1%(予想2.0% 前回2.2%)→ 前回からは大幅回復するも予想とほぼ同水準

18:00    EUR 8月 生産者物価指数=前月比-0.5%(予想-0.4% 前回0.2→0.1%)、前月比-0.5%(予想-0.3% 前回0.2→0.1%)→ 前回分が下方修正され予想よりマイナス幅が拡大へ

21:30    USD 週間新規失業保険申請件数=21.5万件(予想21.3万件 前回21.3→21.5万件)

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エバンズ・シカゴ連銀総裁
◎米経済見通しは非常に良好、ファンダメンタルズは依然力強い。
◎米中貿易摩擦は引き続き不透明、企業は投資決定に向け解決を待っている

レーン・フィンランド中銀総裁
◎中銀が3日配布した報道向け資料で、「長引く低インフレとゼロ金利による、ある種の有害な均衡を避けるよう留意すべき。

デギンドスECB副総裁
◎日本のようにインフレ期待が低いまま定着しないようECBは対処する必要がある。
◎対策の一つとして、相当な規模で迅速に使える財政上の仕組みをユーロ圏に創設し、景気押し上げで実質的な役割を持たせることが考えられる。
◎こうした仕組みは各国政府の政策の妨げにならないとし、ユーロ圏の安定に焦点を当てることで加盟国の財政目標に影響しないようにできる

バラッカー・アイルランド首相
◎英首相提案で関税に関するより詳細な内容を求める

次期経済担当委員に指名されているイタリアのジェンティローニ氏(欧州議会の指名公聴会)
◎ユーロ圏の景気減速リスクに対応するため「適切な」財政措置を取る方針。

英国のバークレイEU離脱担当相
◎ボールはEU側にある。10月31日の合意なき離脱を回避するためには、EUが創造的で柔軟になれるかどうかにかかっている。

関係者(ブルームバーグ)
◎英国がさらに大幅な譲歩をしない限り10月末までに合意できる可能性はほとんどない
◎ジョンソン英首相がEUに提示した新たな離脱計画は、内容に疑問を持つ英議会と欧州委員会2つのグループの批判にさらされそうだ

黒田日銀総裁
◎超長期債利回りの行き過ぎた低下に懸念を表明
◎10月の国債買い入れ計画では超長期債の下限をゼロに引き下げた。その翌日に行われた10年債入札は荒れた展開となり、長期金利が急騰。日銀オペへの不安が表面化したかたちとなった。市場が疑心暗鬼を強めるなか、7日に予定されているオペで、日銀の本気度が試されることになりそうだ

黒田日銀総裁
◎予防的な政策措置、考えに取り込みながら結論を出していく
ある海外経済の持ち直し時期「見通せない」、米中貿易交渉がポイント

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