2019/10/18

2019年10月18日(金)15:45時ごろの動き

ブレグジットの終末リスクが気になる金曜日。

日経平均株価は上昇幅を縮め小幅高で終了。上海総合は続落し前日比-1.23%近く値を下げている。原油価格(WTI)も上昇から下落へと変化し53.70ドル台で推移。米債利回りは弱含みで推移し10年債は1.75%を割り込んでいる。

為替相場は、英国とEUは新離脱案で合意するも、本丸は明日19日の英議会の採決に全てがかかっており、USDJPY相場は、GBPJPYの動きの影響を受けやすい。

GBPUSDはアジア市場で動きは鈍いが、今後の欧米市場では英議会絡みの材料で上下変動することは間違いなく、仮に19日に結果が出たとすれば翌週月曜日に相場が大きく窓を明けて始まるリスクを考えポジションを落とすか、上下どちらかに賭ける以外なさそう。

仮に議会が英国とEUの新離脱合意案を否定しても、解散総選挙の目、延期後の事態の改善期待など複雑な動きになる可能性も。

中国のGDPは前年比6.0%と1990年代前半以来の低い伸び率となった、AUDUSDは直後上下変動するも予想外に底堅い。また、鉱工業生産は強く、小売売上高は変わらず。

USDJPYは108.52~69の狭いレンジで、引き続き108.50をボトムに下げ止まってはいる。GBPJPYの影響を受けることは間違いなく英議会の動きは予想できず不安感は強い。前日のNY市場から108.50がボトムになっているが徐々に上値が重くなっているのが気になる。

GBPUSDは1.1130台で上値は抑えられ、前日の欧州・NY市場から大枠で1.1110~1.1130のレンジに収まっている。目先はGBPUSDに連動して上昇の流れが続いているが、米国とEUの通商摩擦や弱さが目立つ欧州経済を見れば、緩和期待は変わらず。ただし、明日19日の英議会の決定を見るまでは、大きなリスク・ポジションは取りにくい。

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8:30    JPY 9月 全国消費者物価指数=前年比0.2%(予想0.2% 前回0.3%)、除く生鮮・前年比0.3%(予想0.3% 前回0.5%)、除く生鮮・エネルギー前年比0.5%(予想0.5% 前回0.6%)→ 予想通りながら前回から低下し、コアは昨年4月に並ぶ低水準へ。

11:00    CNY 第3四半期GDP=前月比1.5%(予想1.5% 前回1.6%)、前年比6.0%(予想6.1% 前回6.2%)→ 予想を下回り1990年代前半以来の伸び率に減速

11:00    CNY 9月 鉱工業生産=前年比5.8%(予想5.0% 前回4.4%)→ 予想外に上昇へ

11:00    CNY 9月 小売売上高=前年比7.8%(予想7.8% 前回7.5%)→ 予想と変わらず、前回から増加


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