2019/10/14

2019年10月14日(月)16:45時ごろの動き

2019年10月14日(月)16:45時ごろの動き

日米共に休日の週明け月曜日。しばらくは米中通商協議の部分合意とFRBの追加利下げの有無。それと、ブレグジットをめぐる動きがテーマに。

とうぜんながら市場参加者は減少する中で、13日にEUのバルニエ首席交渉官は「英提案は主に税関分野で必要な水準に達していない」と発言、トランプ政権はシリア北部に進攻したトルコに制裁を科す用意の動きも。

先週末のドル安+円安+株高+債券利回り上昇のリスクオンの流れの微調整からスタート。欧州市場の序盤では全般的に株価は軟調に推移。

アジア市場では材料は乏しい中で、中国発の経済指標では貿易黒字額が予想を上回るも、輸出と輸入は共に減少。先週末の米中通商協議の部分的合意=米株高の流れを受けた中国株は強く、USDCNYは7.0470台まで下落し約2か月ぶりの元高水準に。ただし、「信用しない握手で結ばれた合意」で両国の悪化する成長見通しは変わらずとの評価も。

USDJPYは、早朝の108.522を高値に日米休日で実需筋の動きもなくJPYの買い戻しに(GBPJPYの売りの影響もあった可能性)上値は重く108.20まで下落するも、概ね先週末のNY市場の108.28~62のレンジの中にとどまって推移している。

GBPUSDは、先週にブレグジットをめぐる楽観的な動きに急騰し週末を迎えたが、アジア市場の1.2640近辺を高値に、1.2560まで下落。EUのバルニエ首席交渉官は13日に「英提案は主に税関分野で必要な水準に達していない」との報道や、ジョンソン英首相の「英国は今月末にEUを離脱する準備をしなければならない」などの報道もやや気なる。17~18日のEUサミットに向けた報道や材料で相場が上下変動するリスクは変わらず。

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11:00    CNY 9月 貿易収支($)=396.5億ドル(予想347.5億ドル 前回348.4→348.3億ドル)、輸出=前月比-3.2%(予想-2.8% 前回-1.0%)、輸入=前月比-8.5%(予想-6.0% 前回-5.6%)、貿易収支(人民元)=前月比2751.5億元(予想2538億元 前回2396億元、輸出=前月比-0.7%(予想1.5% 前回2.6%)、輸入=前月比-6.2%(予想-2.3% 前回-2.6%)

15:00    GER 9月 卸売物価指数=前月比-0.4%(予想-0.6% 前回-0.8%)、前年比-1.9%(予想-1.3% 前回-1.1%)

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ホルツマン・オーストリア中銀総裁
◎現行のECB政策を批判し、ラガルド次期ECB総裁の下で修正をンぞむ。
◎企業が設備投資について決定する際に金利はほとんど考慮せず、利益見通しを重視すると指摘した。マイナス金利は企業活動に悪影響を及ぼす恐れがある

トランプ政権
◎シリア北部に進攻したトルコに対し早ければ今週中にも制裁を科す用意を進めている。

EUのバルニエ首席交渉官
◎英提案は主に税関分野で必要な水準に達していない
◎交渉が十分に進展しておらず、英国側の提案は主に税関分野で必要な水準に達していないと域内政府の使節団に説明した

ジョンソン英首相
英国は今月末にEUを離脱する準備をしなければならない

シンガポール通貨庁(MAS)
◎国経済成長見通しへのリスクが続く中、2016年以来となる金融緩和に踏み切り、金融政策のさらなる調整の用意があることを示唆。
◎シンガポールは、政策金利を使うのではなく、主要貿易相手国の通貨バスケットに対してシンガポール・ドルの価値を上下させる金融政策を採用している。今回MASは、大方の予想通り、シンガポール・ドル安に誘導する方向の措置を取った。

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