2019/10/16

2019年10月16日(水)昨日15日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年10月16日(水)昨日15日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

米中通商協議は部分合意後の動きは不明な点もあるが、とりあえず第一段階は無事にクリアし次へ。今日は、17~18日のEUサミットを直前に控え、英国のEU離脱は合意に近づいているとの報道に、流れはリスクオン。しばらくはブレグジットをめぐる報道で相場が変動へ。

米企業の好決算もあり米株は上昇し、米債利回りは上昇。為替相場はGBPが続伸し10日から4日間でGBPUSDは約1.22→1.28まで続伸、GBPJPYは130.70台→139.30台へ。そして、JPYは全面安で、USDはGBPを除き上昇へ。

USDJPYは、米中通商協議の部分的合意も中国側は追加協議を望み署名は先送り。アジア・欧州市場と108.45を高値に上値は重く欧州市場では一時108.16まで下落。3連休明けの米国市場では、米中通商協議の部分合意の影響や決算を好感し米株が上昇、低下気味の米債利回りも上昇へと変化。108.50の上値の売りを消化し上昇、GBPJPYの上昇の影響も加わり108.89まで急伸し、高値圏で推移している。8月1日の高値109.30台が次の大きなポイントに。

GBPUSDは、アジア・欧州市場では、英国のEU離脱交渉の合意期待に1.2600をボトムに底堅い展開が続いていた。EUのバルニエ主席交渉官の「今週中のブレグジット合意は難しくなっている、週内の合意は依然可能」との報道に約1.26→1.2700近くまで一時急伸するなど、ブレグジットをめぐる報道に上下する流れが続いていた。

米国市場に入り、「英国とEUは、英ブレグジット案を巡り合意に近づいており、16日朝までにまとまる可能性がある」との報道や、「双方は離脱合意の草案とりまとめに近づいており、この日の終わりまでに事態が打開される」など、楽観的な見通しに1.2800直前まで上昇。

バラッカー・アイルランド首相の「17日の首脳会議に間に合うよう離脱協定の修正案で決着できるかは、現時点で不明」との発言に1.2715まで値を下げるも、1.2790台まで再上昇している。合意に失敗する場合の反応も注意しなければならないが、本当に英国とEUの合意の上で離脱が達成すればこの水準からもなお、大幅な上昇が見込まれる。

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ブレグジット (ブルームバーグ)
◎英国は新たな離脱計画をEUに提出-仏政府「真剣な提案」と評価。
◎EUは事態打開を楽観、合意なら英首相は19日に議会提出へ
◎提案の詳細は不明だが、北アイルランドとEU関税同盟との関係や、アイルランドとの国境を越えて移動するモノに関する検査をどの程度免除するのかに焦点が絞られていた。

ブレグジット (WSJ)
◎英国とEU、離脱案で合意に近づく 週内決着へ期待高まる
◎英国とEUは、英国ブレグジット案を巡り合意に近づいており、16日朝までにまとまる可能性がある

EU当局者2名
◎英国のEU離脱で、双方は離脱合意の草案とりまとめに近づいており、この日の終わりまでに事態が打開されるとの楽観が生まれている。
◎まとまらない場合は交渉継続となり、離脱期限である月末を前に緊急サミット開催への圧力がEU首脳らにかかることになる。

英政府関係者
◎ジョンソン英首相も15日夜までに合意を成立させたい考え

バラッカー・アイルランド首相
◎われわれは前進しており、交渉は正しい方向に向かっているようだ。
◎17日の首脳会議に間に合うよう離脱協定の修正案で決着できるかは、現時点で不明

フォスター民主統一党(DUP)党首
◎EU離脱が実行できるように協力する
◎もしDUPが離脱案を支持しなければ可決しないことは誰でも知っていること

EU高官
◎ブレグジット交渉が合意に至るという報道は時期尚早

デイリーSF連銀総裁
◎FRBのインフレ目標はまだ達成されていない
◎米経済についてのニュースはとてもポジティブなもの
◎向かい風にもかかわらず今年2回の利下げで成長は維持された

ベージュブック
◎12地区連銀のうち5地区が公定歩合の引き下げを要請、アトランタ、リッチモンドは据え置き、シカゴ、ダラスは利下げ、セントルイスは0.5%の引き下げを要請。

ブリハBOE政策委員
◎見通しは7月以降に悪化、見通しは7月以降、悪化
◎ブレグジットの不透明感が長引けば刺激策が必要になろう

独政府
◎2019年GDP成長見通し0.5%で据え置き、2020年は1.5→1.0%に下方修正。

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