2019/10/15

2019年10月15日(火)23:00時ごろの動き

2019年10月15日(火)23:00時ごろの動き

3連休明けの米国市場は、企業決算を好感し株高へと動き、為替相場は米中通商協議の部分的合意も中国側は追加協議を望み署名は先送りが影響しているのか、AUD+NZD売りの流れが続き、ブレグジットをめぐりGBPはワイドレンジで上下変動へ。

日経平均株価は上昇するも、上海総合は小幅安。欧州市場で総じて株価は上昇するも、英FTSEだけは小幅下落。ダウは100ドル超の上昇からスタートし+200ドル近辺に、米10年債利回りは一時1.675%まで低下する下げ幅を縮め1.72%近辺で推移。

USDJPYは、アジア市場では108.45を高値に108.50台を達成できず、欧州市場に入り108.16を安値に108円台を割り込めず。米国市場に入り米株高の影響を受け108.47まで上昇中ながら、今のところ大枠で108~108.50のレンジ内で推移を昨日から継続中。

GBPUSDは、EUのバルニエ主席交渉官の「今週中のブレグジット合意は難しくなっているが、週内の合意は依然可能」とのネガティブ+ポジティブ発言もあり、1.2600~1.2700とで上下変動相変わらずブレグジットをめぐる発言に変動が続く。バルニエ氏は、「英国を除く加盟27カ国に対し、英国が提示した最新の離脱協定案は十分な内容ではないと説明」とあるが、「協定文書の合意期限はきょうの夕方」と期限を示すなど、GBPUSDの相場変動を注目したい。

早朝の中国CPIは予想を上回るも、生産者物価は予想通りながらマイナス幅は前回より拡大。英雇用統計は失業率が拡大、失業保険申請件数は予想外に弱く前回分が大幅に下方修正され、平均賃金はボーナスを含む平均賃金は弱くでるも、ボーナスを除く平均賃金は予想を上回る。

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CNY    10:30    CNY 9月 消費者物価指数=前月比0.9%(予想0.7% 前回0.7%)、前年比3.0%(予想2.9% 前回2.8%)→ 予想を上回る

CNY    10:30    CNY 9月 生産者物価指数=前年比-1.2%(予想-1.2% 前回-0.8%)

JPY    13:30    JPY 8月 鉱工業生産・確報値=前月比-1.2%(予想 前回-1.2%)、前年比-4.7%8予想 前回-4.7%)→ 前回と変わらず、設備稼働率=前月比-2.9%(予想-0.2% 前回1.1%)→ 予想外にマイナス幅が拡大し弱い

JPY    13:30    JPY 8月 第三次産業活動指数=前月比0.4%(予想0.6% 前回0.1%)→ 前回を上回るも予想に届かず

FRN    15:45    FRN 9月 消費者物価指数・改定値=前月比-0.3%(予想-0.3% 前回-0.3%)、前年比0.9%(予想0.9% 前回0.9%)、HICP前月比-0.4%(予想-0.4%  前回-0.4%)、HICP前年比1.1%(予想1.1% 前回1.1%)→ 前回と変わらず前年比はマイナス。

GBP    17:30    GBP 雇用統計: 失業率=3.3%(予想3.2% 前回3.3%)、失業保険申請件数=2.11万人(予想2.65 前回2.82→1.63万人)、ILO失業率=3.9%(予想3.8% 前回3.8%)、ボーナスを含む平均賃金(3か月/3か月)=3.8%(予想4.0% 前回4.0→3.9%)、ボーナスを除く平均賃金(3か月/3か月)=3.8%(予想3.7% 前回3.8→3.9%)

EUR    18:00    EUR 10月 ZEW景況感調査=-23.5(予想 前回-22.4)、

GER    18:00    GER 10月 ZEW景況感調査:期待指数=-22.8(予想-26.8 前回-22.5)、現況指数=-25.3(予想-23.0 前回-19.9)

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関係者(ブルームバーグ)
中国は、米国に対する報復関税を維持する限り年間500億ドル相当の米国産農産物の購入は難しいとみている。報復関税を撤廃する条件は、トランプ米大統領が同様に関税を撤廃することだという。事情に詳しい関係者が明らかにした。

IMF世界経済見通し
◎貿易摩擦、ブレグジットへの不透明感が背景にリスクは下方向に傾く
◎リスク選好の動きが後退、製造業が弱体化
◎世界経済見通し(7月比)、2019年3.2→3.0%と下方修正し10年ぶりの低調、2020年3.5→3.4%
◎日本経済見通し(7月比)、219年0.4→0.5%に上方修正、2020年は0.5%に引き上げ。
◎米経済見通し(7月比)、2019年2.6→2.4%、2020年2.3→2.1%
◎中国経済見通し(7月比)、2019年6.2→6.1%、2020年6.0→5.8%へ下方修正

EU外交筋
◎EUのバルニエE首席交渉官は3つのシナリオ想定「今晩の合意」、「延期」、「「決裂」。3つの案を協議中、「関税、北アイルランドの接続メカニズム、公平な条件」

EUのバルニエ主席交渉官(3人の外交筋)「協定文書の合意期限はきょうの夕方」
◎英国を除く加盟27カ国に対し、英国が提示した最新の離脱協定案は十分な内容ではないと説明。
◎17─18日のEU首脳会議で承認するよう勧告する協定文書について15日中に合意する必要がある
◎合意できなければ、首脳会議以降も英国と協議することを勧告する公算が大きい

EUのバルニエ主席交渉官
◎今週中のブレグジット合意は難しくなっているが、週内の合意は依然可能

プリハECB政策委員
◎合意なき離脱となれば、刺激策が必要となる安納精も。
◎離脱が遅れれば、金利引き下げも

ジョンソン英首相とマクロン仏大統領
◎電話でブレグジットについて協議。

関係者
◎英EU離脱でサミットまでに合意できるかの断言は時期尚早。


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