2019/10/02

2019年10月2日(水)昨日1日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年10月2日(水)昨日1日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

弱い欧州経済は織り込み済みながら、強さを維持していた米ISM製造業景況指数も前月に続き弱く10年ぶりの低水準。全ての変化はこの発表から始まり、米株急落、米債利回急低下、ドル全面安!(前月3日の動きの再来?)

ただし、先月は弱い製造業に反して非製造業が強くドルが反発したこともあり、続き3日発表の米ISM非製造業が焦点に。柳の下にドジョウが二匹となるか、それとも?

WTOは世界貿易の伸び率を2.6%→1.2%に下方修正

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◎USDJPYは、日銀短観は強さが見られず大企業製造業業況判断指数は3四半期連続で悪化。日銀の追加緩和の可能性が強まり、リスク回避の巻き戻しにUSDJPYは108.40台まで上昇するも、サプライズの米ISM製造業景況指数を受け米差利回り急落、米株急落と円買いパターンに急変し107.63まで急落し、反発力は弱い。

◎AUDUSDは、豪中銀は予想通り0.25%の利下げを実施、ロウ総裁の声明では追加利下げの可能性を示唆しAUDUSDは0.6672まで続落、サプライズの米ISM製造業景況指数を受けようやく反発し0.6700台を回復するも、強さは見られず。

◎EURUSDは、ユーロ圏製造業PMIは速報値をやや上回るも、前月比から低下が続き強さは見られず、ユーロ圏HICPの前年比は0.9%と弱い。大枠1.0880~1.0910のレンジから、サプライズの米ISM製造業景況指数を受け1.0943まで反発。

◎USDCADは、カナダGDP前月比0.0%と弱く一時1.3290まで続伸、サプライズの米ISM製造業景況指数を受け1.3210まで急落。引き続き1.33台の売りは有効。

◎GBPUSDは、我が道を行く動きで、2日、3日発表予定のジョンソン英首相による英国のEU離脱案の代替策待ち。欧州市場では1.2313から1.2204まで続落していたが、「アイルランド国境のバックストップ・メカニズムに時限措置をする可能性を議論」にGBPは急伸し1.2240台→1.2338まで上昇、否定報道に1.2260まで急落と、いつもながらボラティリティの高い動きで、ジョンソン英首相による英国のEU離脱案の代替策待ちで底堅く推移。

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21:30    CAD 7月 月次GDP=前月比0.0%(予想0.1% 前回0.2%)、前年比1.3%(予想1.4% 前回1.5%)→ 予想・前回を下回り一時CAD売りが強まる

22:45    USD 9月 製造業PMI・確報値=51.0(予想51.0 前回51.0)

23:00    USD 9月 ISM製造業景況指数:総合指数=47.8(予想50.2 前回49.1)、生産=47.3(予想 前回49.5)、新規受注=47.3(予想 前回47.2)、雇用=46.3(予想 前回47.4)、価格=49.7(予想50.5 前回46.0)→ 予想外の低下で2009年6月以来の低水準

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トランプ大統領弾劾への動き。
◎無党派層や共和党支持者にも広まる。
◎ロイター/イプソス(30日公表)世論調査で、トランプ米大統領を弾劾すべきだと回答した米国人の割合は、前週の調査より8ポイント増えて45%になった。

トランプ大統領
◎ドルは強過ぎる、政策金利は高過ぎる。
◎米政策金利は高過ぎ、強いドルは米製造業に打撃を与えている、米国の製造業者は悪影響を被っている。FRBは何も分かっておらず、FRBの最大の敵はFRBだ。お粗末なことだ!

ポンペオ米国務長官
◎下院委員会の録音記録提出について、極秘情報であり、行政府の特権事項だ。
◎下院がトランプ大統領の弾劾訴追に向けて国務省の現旧当局者5人から宣誓供述を求める動きに反対を表明

バイトマン独連銀総裁
◎量的緩和(QE)の条件緩和に改めて反対姿勢を表明
◎国債買い入れのような広範な措置については徹底的な討議が必要になるということは単なる事実であるだけでなく、必要不可欠
◎ECBは各国政府を財政的に支援しているとの批判を回避するために、主要な決定事項について政策当局者の間で「徹底的に討議」する必要がある。

ジョンソン英首相
◎英国のEU離脱案の代替策を「間もなく正式提案する」

ドラギECB総裁
◎各国政府の財政出動は十分でない、ユーロ圏全体として投資に主導された刺激策が最も効果的な対応
◎2021年に実現する予定のユーロ圏共同予算について「正しい方向に向けた第一歩。
◎各国政府のこうした対応でも効果が得られなかった場合、ECBは刺激策を打ち出すと改めて確約

ECB
ユーロ圏無担保翌日物平均金利(EONIA)に代わる短期金利
指標として2日に初めて公表するユーロ短期金利(ESTR)を注目。

関係者(一部報道)
EU離脱合意で争点となっているアイルランド国境のバックストップ・メカニズムに時限措置をする可能性を議論。
→ GBPUSD急伸、1.2240台→1.2338

EU当局者
◎EU離脱合意でバックストップに時限措置を設定することも議論という報道を否定
→ GBPUSD1.2340→1.2260まで急落。

JPモルガン
◎英国のEU離脱で、延期確率60→85%へ上昇。合意なきEU離脱確率25→10%に低下。離脱協定案の合意確率15→5%に低下。

香港デモ隊に警官が発砲
◎中国建国70周年に当たる1日、香港で展開された反政府デモとの衝突で警察が実弾を発砲し、デモ参加者が負傷した。約4カ月にわたる抗議運動で、実弾による負傷者が出たのは初めて。


WTO
◎2019年の世界貿易の伸び率を4月予想の2.6%→1.2%に下方修正。貿易摩擦の高まりや世界経済の減速、英国のEU離脱の動向によっては一段と鈍化する可能性がある。

関係者
◎中国当局が報復関税の適用免除を拡大したことを受け、同国企業が米国産大豆を買い入れた。
◎国有と民間の中国企業が合わせて最大で100万トンの米国産大豆を購入した。一部は来年1月の積み込みになるという。
◎中国当局は先週、報復関税の適用なしに米国産大豆を輸入できる枠を200万-300万トンと設定、さらにこの枠を200万トン拡大させたと、関係者が述べていた。