2019/10/18

2019年10月18日(金)昨日17日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年10月18日(金)昨日17日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

英国とEUは新離脱案で合意するも19日(土)の議会承認は難関で波乱に注意。今日18日の中国GDP(午前11時)は一段の減速が予想され、アジア市場の波乱要因。

為替相場は英国とEUは新離脱案で合意を受けた変動から、以降の欧米市場で動きは弱まるも、ドルはリスク選好と弱い米経済指標に全面安で、円もUSDJPYを除き弱くクロスで全面安。GBPUSDの上下変動は激しく、AUDUSD+NZDUSDも0.8~1% 近く上昇。

ダウは+23.9と何とか小幅高を維持。米債利回りは一時1.797%まで上昇するも前日比小幅高の1.75%台で推移。原油価格(WTI)は54ドル台へ上昇。

GBPUSDはブレグジットをめぐり波乱が続く。英国とEUは何とか新離脱案で合意し直後に一時1.3000直前まで急伸するも、DUPが英政府提案不支持を表明し1.2757まで急落し、1.2870近くで推移。19日(土)に英議会は採決し承認の可能性は不透明で週末の波乱要因に。

AUDUSDは米中通商協議の部分合意を経て、前日のウェストパック景気先行指数は予想を上回り、豪失業率は低下し追加利下げ観測の後退に上昇傾向を維持しアジア市場の安値0.6750台→0.6830台へ上昇。

USDJPYはブレグジットの動きにGBPJPYが変動しUSDJPYも動く流れに翻弄。英国とEUは新離脱案で合意した直後の108.94を高値に、英議会の承認に疑問が持たれGBPJPYが下落した流れに一時108.47までの低下から108.60近くで推移。今日の中国GDPと明日19日の英議会の結果で上下変動のリスクが高まる可能性に注意。

◎米国は対EU不服関税を発動し、EUは対抗措置を強化のリスク。
◎米中通商協議の第1段階は交渉を継続し来月に署名の見込み。
◎弱さが目立つ米国発の経済指標。フィラデルフィア連銀製造業景気指数5.6(予想8.0)、住宅着工件数₋9.4%(予想-3.2%)、鉱工業生産-0.4%(予想0.2%)、設備稼働率77.5%(予想77.7%)。

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21:30    USD 週間新規失業保険申請件数=21.4万件(予想21.5万件 前回21.0万件)

21:30    USD 10月 フィラデルフィア連銀製造業景気指数=5.6(予想8.0 前回12.0)、新規受注=26.2(予想 前回24.8)、従業員数=32.9(予想 前回15.8)、支払価格=16.8(予想 前回33.0)、6か月先業況指数=33.8(予想 前回20.8)、新規受注=39.(予想 前回35.2)、支払価格=36.2(予想 前回48.7)、従業員数=22.4(予想 前回30.6)

21:30    USD 9月 建設許可件数=前月比-2.7%(予想-5.3% 前回7.7%)、予想138.7万件(134万件 前回141.9→142.5万件)

21:30    USD 9月 住宅着工件数=前月比-9.4%(予想-3.2% 前回12.3→15.1%)、125.6万件(予想132万件 前回136.4→138.6万件)→ 予想外にマイナス幅が拡大

21:30    CAD 8月 製造業出荷=前月比0.8%(予想0.9% 前回-1.3%)

22:15    USD 9月 鉱工業生産=前月比-0.4%(予想-0.2% 前回0.6→0.8%)、設備稼働率=77.5%(予想77.7% 前回77.9%)→ 共に予想を下回る

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ペンス副大統領(トルコのエルドアン大統領との会談)
◎シリア北部でのトルコ軍の作戦を120時間(5日間)停止することで合意した。

中国商務省
◎米国の通商交渉の最終目標は、貿易戦争を終わらせ、すべての追加関税を撤廃すること。
◎両国は事務レベルで合意の詳細を詰めている。

ムニューシン財務長官
◎第1段階の合意について、両国首脳が来月署名できるよう、双方の交渉団が文書化に取り組んでいる

李克強首相
米中双方とも対話を通じた問題解決が必要と指摘。

新協定案が英議会で承認される可能性は五分五分で、英議会が否決すれば、ジョンソン氏は先に成立した法律に基づき、EUへの期限延長の要請を義務づけられている。期限延長によって総選挙を実施する時間が確保できるため、ジョンソン氏にとっては、新たな議会で過半数を握った上で、より容易に離脱案の承認に持ち込めるチャンスも出てくる。

◎650議席の英下院で、ジョンソン氏は過半数を握っていない。10人余りの議員は採決に参加しないため、ジョンソン氏が合意案を承認にこぎ着けるために必要なのは320票で、土曜日19日に招集し採決へ。
◎ジョンソン氏が率いる保守党グループは287人。さらに保守党から事実上追放された、または政府方針に反対して辞任した無所属の元保守党議員が22人いる。野党の労働党、スコットランド国民党、自由民主党はあわせて309人。残る11議席はその他複数の議員グループが握っている。

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