2019/10/25

2019年10月25日(金)昨日24日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年10月25日(金)昨日24日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

為替相場はドル全面高で、前日比ではGBP+AUD+NZDの弱さが目立つが、JPY+CADは小幅。ダウは下げ幅を縮め小幅安で推移。米10年債利回りは上下変動しながらも、1.76%と小幅な変化にとどまる。原油価格WTIは一時56.50台と強さを維持し56.10台で推移中。

スウェーデン、ノルウェー、インドネシア、欧州中銀(ECB)は政策金利を据え置き、トルコ中銀は予想外の2.5%の利下げを実施し、直後はTRY売りが強まるもその後の下げ幅は限定的。

ペンス副大統領は、中国に対して厳しい姿勢を示す一方で、貿易協議への影響に中国との建設的関係にも言及。ただし、「米国はもはや、経済的関与だけでは中国共産党の権威主義的体制を自由で開かれた社会に転換できるとは期待していない」ともある。

ブレグジットでは、EUは25日に離脱期限を3カ月延期の可能性が高い中で、ジョンソン氏は12月12日に前倒し総選挙を提案し28日に動議を提出する。選挙権限のある議会は過去2度拒否しており3分の2以上の賛成が必要だが、コービン労働党首相は選挙を拒否。

ECB理事会は過去最低の-0.5%の中銀預金金利を据え置き、必要ならばさらに引き下げ、インフレが目標に向け「確実に」収束するまでは引き上げないと約束。債券買い入れ月額200億ユーロで11月に開始しへ。ドラギECB総裁の最後の記者会見では量的緩和に反対的な意見も強い中で、見通しへのリスクは「下方向」と強め、「緩和的政策の維持」を強く主張。

EURUSDは、仏PMIは強くEUR上昇、独・ユーロ圏は弱くEUR売りへとあり、1.1140→1.1160台→1.1120台と上下変動。ECBは政策金利を据え置き、ドラギ総裁は景気下振れリスクを強調し緩和的政策の維持を強く主張。結局は1.1090台まで下落し、安値圏で推移。

GBPUSDは、EUは25日に離脱期限を3カ月延期の可能性が高い中で、ジョンソン氏は総選挙の実施を示唆し28日に動議を提出するも、野党の反対は避けられず不透明感はぬぐい切れない。欧州市場の序盤の1.2950を高値に米国市場では一時1.2789まえ下落し、1.2850近辺で推移。

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21:30    USD 週間新規失業保険申請件数=21.2万件(予想21.5万件 前回21.4→21.8万件)

21:30    USD 9月 耐久財受注=前月比-1.1%(予想-0.7% 前回0.2→0.3%)、除く輸送機器・前月比-0.3%(予想-0.2% 前回0.5→0.3%)

22:45    USD 10月 総合PMI・速報値=51.2(予想 前回51.0)、製造業PMI・速報値=51.5(予想50.9 前回51.1)、サービス業PMI・速報値=51.0(予想51.0 前回50.9)→ 予想を上回る

23:00    USD 9月 新築住宅販売=前年比-0.7%(予想-1.4% 前回7.1→6.2%)、70.1万件(予想70.1万件 前回71.3→70.6万件)、販売価格中央値=32.1万ドル(予想 前回32.84万ドル)、販売価格平均値=36.27万ドル(予想 前回40.42万ドル) 

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ペンス米副大統領(「米中関係の将来」演説)産経新聞
◎両国が「デカップリング」するのでなく、米国は「中国との関わり、および中国による世界との関わりを模索している。「中国との対決は求めていない」「中国の発展を封じ込めることは目指していない」、「中国の指導部や人々と建設的な関係を望みたい」
◎米国はもはや、経済的関与だけでは中国共産党の権威主義的体制を自由で開かれた社会に転換できるとは期待していない
◎中国に対して不公正な貿易慣行や人権抑圧、宗教弾圧を正すよう引き続き包括的な圧力を加えていく姿勢を強調した。
◎中国が尖閣諸島周辺に民兵が乗る漁船を多数派遣したり爆撃機を飛ばすなど、「同盟国である日本に対する挑発行為を繰り返している」と批判
◎中国はトランプ米大統領が交代するのを求めている」、中国がトランプ氏を敬遠するのは「米国の対中政策が効果を上げているからだ」が、「トランプ政権は決して中国に屈しない」

ブレグジット
◎ジョンソン英首相は。28日に総選挙を求める動議を下院に提出する。「悪夢」を打開する唯一の道として12月12日の総選挙実施を提案。
◎総選挙実施には議会で3分の2以上の賛成が必要で、可決されれば、総選挙に備えて議会は11月6日に解散される。
◎より可能性の高いシナリオは、EUが来年1月31日までの離脱期限延期を認め、総選挙がジョンソン氏の離脱計画を問う国民投票代わりになるという展開
◎EUは25日に開く大使級会合で英国の離脱期限を3カ月延ばし1月31日とすることで一致する可能性が高い。

ECB理事会
◎過去最低の-0.5%の中銀預金金利を据え置き、必要ならばさらに引き下げ、インフレが目標に向け「確実に」収束するまでは引き上げないと約束。量的緩和は、月額200億ユーロで11月に開始し、初回利上げの「少し前」まで続けると確認

ドラギECB総裁記者会見
◎「成長の勢い鈍化」が賃金上昇のインフレへの転化を遅らせている
◎「堅調な」雇用の伸びへの言及をやめ、労働市場が力強さを幾分失ったことを示唆
◎見通しへのリスクは「下方向だ」と、これまでの「下方向に傾いている」から変更
◎政策委員会は全会一致で、6週間前に決定した政策を据え置いた。
◎「極めて緩和的な金融政策姿勢が長期にわたり」必要だと言明。
◎「基調的インフレの指標は総じて弱いままで、インフレ期待の指標も低水準にある」
◎前回の「政策決定以降に起きた全てのことが、大胆に行動する政策委員会の決意が正しかったことを十二分に示している」→ ドイツは恐らくリセッションに陥っており、製造業の弱さが労働市場に波及しつつある兆候がある中で。

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