2019/10/03

2019年10月3日(木)昨日2日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年10月3日(木)昨日2日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

ご存じの通り動きはリスク回避! 「ブレグジットリスク」、「欧州に続き米経済の減速リスク」、 「ECBのハト派傾斜リスク」、「WTOは米国にEUへの報復関税を承認、報復リスク」、「トランプ大統領のウクライナ疑惑リスク」。それ以外も、「香港デモの過激化リスク」、「北朝鮮の弾道ミサイル発射多発リスク」。

ところで一月前は、弱い米ISM製造業のサプライズにリスク回避が強まり、強い米ISM非製造業のサプライズに逆戻りとなったが、今日のNY市場で発表となる米ISM非製造業は予想通り55.0(前回56.4)と低下するのか? もし、逆なら先月の二の舞になるリスクも!

為替相場は欧州に続き米経済も減速の懸念。弱いISM米製造の影響が続く中で、米ADP雇用統計も弱い、ドル高に傾斜するもリスク回避のJPY円買いが目立ち、EUR+NZDも健闘しCADの弱さが目立つ。USDJPはアジア市場の107.89を高値に米国市場では「株安+米債利回り」が共に続落し、107.05まで下落。クロスでは原油価格の急落にUSDCADが1.33の大台まで0.8%弱の上昇を反映して、CADJPYが1.3%近く下落するなど、USDJPYも5% 超の下落となった。

欧州株の3%近い大幅下落に続き、米株も弱くダウは494.42ドル(-1.86%)下落。米債利回りの低下も止まらず10年債は一時1.58%割れ、2年債も1.46%台まで下落。WTIは在庫増や需要減少に一時52.17ドルまで下落。

GBPUSDのブレグジットリスクは変わらず。ジョンソン英首相はEUに離脱条件の最終提案を提示、譲歩がなければ10月31日に合意なしに離脱と主張。ただし、EU側の対応待ちで積極的に動けず。欧州市場の1.2227をボトムに米国市場ではドル高の流れに1.2324までと100ポイント上昇と、相変わらずボラティリティが高い動きで、前日終値とほぼ同水準で推移。

EURUSDは、独5大経済研究所は独成長率を大幅に下方修正。ECBのハト派傾斜とECB内部で意見の相違が目立つ中、タカ派支持者が退任、ハト派勢力が拡大。ドラギ総裁は財政刺激策が必要と訴え、ECBは緩和的政策へ動く可能性と材料はEUR売り圧力が残る。WTOはエアバスへの補助金の対抗措置で、米国にEUへの報復関税を承認したことで欧州主要国株は3%近くと大幅下落する中で、2日は欧州市場の1.0900をボトムに米国市場ではリスク回避の動きに連動し1.0964まで上昇し高値圏で推移。

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21:15    USD 9月 ADP雇用統計=前月比13.5万人(予想14.0万人 前回19.5→15.7万人)

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トランプ米大統領
◎大統領弾劾はナンセンスで、株価を動かし確定拠出年金(401k)に打撃を与えている、だがこれこそまさに民主党が望んでいることだ。彼らは2020年の大統領選しか頭になく、この国に害を与えても構わないと思っている!

ウィリアムズNY連銀総裁(経済会議)
◎貿易を巡る不確実性や地政学リスクといった要因が経済への逆流要因。現状維持で対応が必要。
◎逆イールドの兆候も「深刻に捉えている。
◎米経済は他国より前向きの評価。

米下院
◎ポンペオ国務長官に弾劾調査妨害なら刑事訴追もと警告。
◎ポンペオ長官には「明らかな利益相反が存在」と指摘。

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ジョンソン英首相
◎EUに離脱条件の「最終代替策」を提示、EUが譲歩しなければ10月31日に合意なしに離脱する。
→ 合意なきEU離脱ではBOEが利下げする可能性が高い。
→ EU側の反応はこれまでのところ比較的冷ややか。

仏政府報道官
◎現在の合意案は有効だが、仏は実質的な代替案を待っている

独政府報道官
◎EU委員会が英首相の提案を審査する

ユンケル欧州委員長
◎すぐに英国のブレグジット案を否決することはない

フェルホフスタットEU離脱欧州議会交渉担当者
◎英国の離脱案の反応はポジティブではない

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WTOは米国にEUへの報復関税を承認
◎ 米国が75億ドル相当のEU製品に関税を課すことを承認。EUによる欧州航空機大手エアバスへの補助金の対抗措置だ

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