2019/10/23

2019年10月23日(水)昨日22日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

2019年10月23日(水)昨日22日、海外市場の動き(午前5時半ごろの動き)

英議会は「議事進行動議(審議を3日かんで終わらせる動議)」を否定し、GBPは急落。

英政府はEUからの合意を取り付け、24日までに関連法の審議を終えて承認に持ち込むことを目指していたが、早期合意は厳しさを増すが、英国は短期間の離脱延期をEUに求める可能性も残る。

結果を受け、GBPUSDは高値1.3000→1.2860台まで一時急落。GBPJPYも高値141.12→139.50台まで一時急落。主要通貨もつれ安となりが、逆に円買いの流れが強まる。同時に米10年債利回りは1.8%近くから一時1.76%近くまで下落し、ダウは前日比で上昇から下落へと変化。

USDJPYは、アジア市場の108.73を高値に一日を通じてみると上値を切り下げ続落傾向が続いている。未明には英議会が議事進行動議を否定したことを受けて一時108.44まで下落しているが、離脱の短期間の延期や議会解散・総選挙などの可能性など全面的なリスク選好にならず、日銀の追加緩和期待のも残り下げ幅は予想外に緩やか。

GBPUSDは、アジア市場の1.2987を高値に1.3000の大台を達成できずアジア・欧州市場では1.2890台まで緩やかに下落していた。注目の「離脱関連法案の審議を進め動議」は可決され、一時1.3000まで上昇するも、「議事進行動議」(審議を3日かんで終わらせる動議)を否決。1.2862まで急落と、21日の安値近くでようやく下げ止まるも、短期間の離脱延長を求める可能性など今後の見通しは相変わらず不透明でどうなることやら! 上下変動リスクの高い流れは変わらず。

EURUSDは、アジア市場の1.1157を高値に欧州市場では一時1.1123まで下落するも、英議会の離脱関連法案の審議を前にして楽観的な動きと、動議の可決に一時1.1154まで上昇。「議事進行動議」が否決されると1.1118まで急落と、相変わらずGBPUSDの影響を強く受ける流れは変わらず。ただし、市場ではECBの年内の大幅な利下げ期待は消えず、EURの材料だけを考えると不透明感は消えず強さも感じられないが、英国のEU離脱がスムーズに実行されれば話は別。

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17:30    GBP 9月 Public Finances (PSNCR) =26.5億ポンド(予想 前回63.8億ポンド)、Central Government NCR=148億ポンド(予想  前回57億ポンド)、Public Sector Net Borrowing=148億ポンド(予想89 前回56億ポンド)、PSNB ex Banking Groups(公共部門の銀行を除く公共部門の純借入)=94億ポンド(予想97 前回58億ポンド)、

21:30    CAD 8月 小売売上高=前月比-0.1%(予想0.5% 前回0.4→0.6%)、除く自動車=前月比-0.2%(予想0.1% 前回-0.1%)→ 予想を下回る

23:00    USD 9月 中古住宅販売件数=前月比-2.2%(予想-0.7% 前回1.3→1.5%)、538万件(予想545万件 前回549→550万件)、価格中央=27.21万ドル(予想 前回27.82万ドル)、在庫比率=4.1か月(予想 前回4.0か月)

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英議会下院
◎離脱関連法案の審議を進めるための動議は可決されたが、英政府がEU離脱関連法案を早期に成立させるために提出した「議事進行動議(プログラム動議)」(審議を3日かんで終わらせる動議)を否決。
→ 英国がEUから離脱するには、離脱協定案を承認する必要がある。EUからの合意を取り付けた英政府は、24日までに関連法の審議を終えて承認に持ち込むことを目指していたが、議会に阻まれた。

英政府報道官
◎離脱協定法案の進行を一時停止するが、撤回はしない。

英政府
◎短期の離脱延期も排除しない考えを示す。

ジョンソン英首相
◎英議会が協定案を否決した場合、法案を取り下げて総選挙を目指す考え

ジョンソン英首相(FT紙)
◎10日間のEU離脱遅延なら受け入れる用意。

トゥスクEU大統領
◎EU各国に対して、英国の離脱延期要請の受け入れを推奨

カナダ中銀企業景況感調査
◎販売見通しは大半の地域でポジティブだが、原地域では軟化。
◎センチメントに若干の改善見られる。
◎多くの企業のインフレ見通しは1%〜2%。

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