2016/05/11

2016年5月11日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年5月11日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

スピード調整なのか? 株安=円高へ。

アジア市場は109円台の滞空時間は短く、再び108.50円近辺に逆戻りし、107.50~109.50円のレンジへ。日本株先物も16800円台の滞空時間は短く、日経平均株価は利食い売りに高値を維持できず16579+13.82(+0.08%)まで値を下げる。

原油価格(WTI)は44.73をピークに前日の高値を超えられなかったが45ドル台半ばで推移し強さが目立つ。

連休以降、最近の動きは、どうもピンとこない。麻生財務相の執拗な円高を阻止しようとする口先介入の効果は絶大? で、円売りに変化したとよく目にするが、本当にそう考えている人はそれほど多くない。

浜田内閣官房参与が言うように90円台前半にでも円高が加速すれば、それなりに米財務省や他の財務省・中銀を説得させることは可能と思うも、現在のドル円相場は遠く離れている。

むしろ、まだら模様の中、強さが出ている米経済指標+ダドリーNY連銀総裁らによるタカ派発言や、原油価格の上昇、弱い豪州のCPI+予想外の利下げ、弱いカナダ貿易収支+山林火災(オイルサンド)による原油出荷の減少など、複数の要因が重なり合っている。

ドル円のチャートを見ても、105.50円近辺でのボトム感はあるものの、109.50円を超えてどんどん円安が進行するようにもどうしても思えない。

少なくとも、伊勢志摩サミットを前に、何等かの政治的な合意が、108円台でできるとも思えず。

大手米系証券や市場のコメントからはドル高予想が急拡大しているのもが気になるも、107.50円~109.50円のレンジに留まっている間は、一方向に固執せず。

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