2016/05/13

2016年5月13日(金曜)昨日12日、海外市場の動き

2016年5月13日(金曜)昨日12日、海外市場の動き

WTIは46ドル台半ばで強さを維持、ダウ平均は上下しながらも前日とほぼ同水準。米10年債利回りは1.75%へ上昇。

為替相場は全体的にドル堅調で、EURの弱さが目立ち、堅調な原油価格にも、カナダドルの上昇は限定的。JPYは108.60~109.40のレンジで高値圏を維持。GBP+AUD+NZDは上下変動しながらも方向性は出ず。

◎伊藤コロンビア大学教授は追加緩和を支持→ 円売り材料
◎IEA需要見通しを上方修正→ 原油価格の上昇要因
◎ローゼングレン+ジョージ両総裁は利上げの可能性を指摘→ ドル買い要因
◎BOEは9対0で金融政策の据え置きを決定→ 追加緩和支持者はなくポンド買いへと動く
◎BOE四半期インフレ報告は、成長とインフレを下方修正→ ポンド売り材料
◎カーニーBOE総裁は、EU離脱の厳しいいリスクを示唆。

USDJPYは、伊藤コロンビア大学教授は追加緩和を支持、ドル買いの流れが続いていたが、米新規失業保険申請件数は増加し悪化、米輸入物価指数は予想に届かずで、108.60円台へ下落。しかし、24:00 時のロンドンフィキシングを境に、ドル円は買い戻され109円台へ。

USDCADは、弱い米経済指標にカナダドル買いが続き、原油価格は国際エネルギー機関(IEA)が今年前半の過剰供給量は平均日量150(4月予想)→130万バレルへ引き下げ、原油価格は上昇を維持。USDCADの売りも続かず1.2770台で下げ止まり、1.2770~1.2860のレンジへ。

GBPUSDは、BOEは金融政策の据え置きを全会一致で決定、利下げ支持者はなく、直後はポンド買いが強まるも、四半期インフレ報告は、成長とインフレ見通しを下方修正へ。カーニーBOE総裁は、EU離脱による英経済のリスクを指摘。ポンド売りへと変化し、結局は上昇を維持できず、1.4400~1.4530のレンジで推移。6月23日の英国民投票までは潜在的なリスクが尾を引く。

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ローゼングレン・ボストン連銀総裁=4米経済の基調的な強さについて市場は過度に悲観的になっている。金融緩和策の解除の可能性は強い。

ローゼングレン・ボストン連銀総裁=賃金の伸びは加速しており、失業率も5%と、自身が完全雇用の目安としている4.7%に近づいている。

ジョージ・カンザスシティー連銀総裁=米労働市場は完全雇用か、それに近く、インフレはFOMCが目標とする2%に近い。現在の経済状況にとって、現行水準は低過ぎ、政策金利の利上げを支持。

メスター・クリーブランド連銀総裁=原油やドル相場が安定したため、米国のインフレは上昇。

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