2016/05/27

2016年5月27日(金曜)昨日26日の動きと、今日の予想

2016年5月27日(金曜)昨日26日の動きと、今日の予想

ドルはやや軟調に推移するも、6月の米利上げ観測は強まる。

WTIはついに50ドル台へ上昇するも、49ドル台前半へ低下。米株は小幅な変動にとどまり、ダウ平均は-23.22(-0.13%)下落、米金利は低下し。米10年債利回りは1.83%近くへと低下。

伊勢志摩サミットからは、現在のところは特に直接相場を動かす材料は見られないが、オバマ米大統領は「G7は通貨切り下げ競争に反対」とあり、円安誘導はできにくい。

また、安倍首相は、30日に消費税に関する発表を行う。 経済状況はリーマンショック前の状況に似ていると発言し、消費税率の引き上げを延期する可能性が高くなっている。内容は不明ながら、いよいよ所費増税の先送りを表明するのか? 株高=円安の動きになるのかを注目したい。

米週間失業保険申請件数は改善、米耐久財受注は予想外に強く、アトランタ連銀のGDPNowは、米第2四半期のGDP予測値を、2.5%→2.9%へ上方修正へ。ただし、耐久財の市場の反応は複雑で、民間設備投資の先行指標が3ヵ月連続のマイナスにドル売りへ。

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ドル円は、米利上げ観測が続く中でも、米金利は伸び悩み、オバマ米大統領から円安誘導にくぎを刺され、110円台の売り圧力は強いことが表明された。

反面、日本の消費増税が延期される可能性が高くなり、株高=円安の方程式も気になり、109.50円割れを試すこともできず、買い圧力も残り、方向感定まらず。結果、109.20~110.50円のレンジを抜け出せず。

1時間の移動平均線は中期・長期と109.70~80円近くへと集中し、この水準で暫く停滞し続けると、何れかの方向に動きが加速する可能性が高まるように思えてならない。チャートを見ると、引き続きダウンサイドリスクがより高いことに変わりなし。

ユーロドルは、ギリシャ問題が解決に向け動いていることが好感され、1.1100の200日移動平均線をボトムにし、1.11台で下げ止まっている。英国民投票でEU残留の可能性が高まるに従い、売り圧力も弱まり、買い戻されるリスクが気になる。

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パウエルFRB議事=米成長の基調は、指標が示唆するよりも力強い。働市場に関する指標は経済活動ペースをより正確に反映、経済の足取りは堅調。

パウエルFRB議事=海外に起因するリスクは和らぎ、緩やかな利上げを続けることが適切。英国のEU離脱問題、欧州の難民流入、中国、ブラジル経済の問題は懸念材料。

パウエルFRB議事=米経済はインフレが手が付けられないほどに高進する恐れはなく、慎重にリスクバランスを見極めたい。ドル高がコアインフレを抑制。ドルの水準はFRBが監視すべき要素の一つ。

アトランタ連銀GDPNow=第2四半期GDP予測は2.5%→2.9%へ上方修正へ、4月の耐久財受注が強い。

安倍首相=6月30日に消費税に関する発表を行う→ 経済状況はリーマンショック前の状況に似ていると発言し、消費税率の引き上げを延期する可能性が高くなっている。

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