2016/05/22

最新のIMMポジション(5月17日集計分)から

最新のIMMポジション(5月17日集計分)から

7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)の合計ネット・ポジションは、+56,344コントラクトと、前週の+82,541から26,197と大幅に減少しています。2週連続の減少となり、6月のFOMCで利上げ期待もにわかに高まり、英国民投票を前にしてドル高思考が強まっています。

通貨別でみると、円のロングは-128と微減となっており、4月26日の週から減少傾向が続いており、先週終値でもスポットでも110円台へ突入する円安の動きとなっています。ただし、今年に入ってからのネット・ロングポジションは変わらずで、58,919コントラクトの水準は、市場参加者の思考は円高方向と考えている結果と思われます。

ユーロは、3月22日から8週連続しショートの減少傾向が続いていましたが、先週は記録が止まりショートは微増となっています。ネット・ショートポジションは昨年12月1日の-182,845をピークに-22,587まで減少を続いてることを考えれば、市場のセンチメントは英国民投票のリスクを考えても、極端なユーロの先安思考は解消され、ニュートラルな状態に戻る過程にあるように思われます。

ポンドは、ネットでは-38,422コントラクトとなり、3週間減少していたネット・ショートが再び拡大し、昨年11月10日の週からショートポジションが続いています。最近でもネットでは3万~5万コントラクトのショートが続き、6月23日の英国民投票の結果を見るまでは、ショートポジションを継続すると思われます。

豪ドルは、ネットでは+24,893コントラクトのロングで、ロングポジションは突然の利下げを実施した5月3日の週から減少傾向にあり、先週はその議事録の発表でややタカ派になっていますが、FOMCの利上げ期待が強い中で、過大な増加は期待できにくいと思われます。





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