2016/05/24

2016年5月24日(火曜)昨日23日、海外市場の動きと、円相場見通し

2016年5月24日(火曜)昨日23日、海外市場の動きと、円相場見通し


円高傾向は止まらず! 

原油価格(WTI)は小幅下落するも48ドル台を維持、ダウ平均は終盤にかけ前日比マイナス圏へ下落、米10年債利回りは1.83%と前日ほど同水準へ。

アジア市場のドル円は、先週のG7で日米の為替政策の擦れ違いと、輸入の大幅減少による日本の貿易黒字の拡大、110円台の実需の強い円買い需要、投機筋の円ショートの巻き戻しに下落。6月の米利上げ観測にドルは全面高(除く円)。

欧米市場では、その流れを受けてドル高とクロスを含め円高傾向が続く。ブラード&ウィリアムズ両連銀総裁は共に、利上げを支持。特にウィリアムズ総裁は、年内2~3回、来年3~4回の利上を示唆、ドル買いに弾みがつく。

22:45時の米製造業PMIが50.5と弱く、主要国でドル買いが収まり反発へ。EURUSDは、23:00時のユーロ圏消費者信頼感指数がが、-7.0と予想外にマイナス幅が縮小し、ユーロ買いが強まる。

ドル円は、今週26~27日の伊勢志摩サミットを前に、極端な円高の期待はできにくいが、110円台の上値の重さを確認、テクニカルでも円高傾向が続き、強まる可能性も高く、ドル買いが長続きできるかは疑問。

日中では、Nikkei225は弱く、日経平均株価の動きが気になるが、1110円台まで戻すことは考えにくく、200時間MAが109.33円にありこの水準を中心に、109円の壁は厚く、109.60~70円で上値が重くなると思われる。

最重要な経済指標の発表もなく、スティーブンス豪中銀総裁講演があり豪ドルの変動が期待でき注意。それ以外では、独GDP改定値、英公的部門純借入額、独ZEW、米新築住宅販売の発表が控えている。


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IMFスタッフ=ギリシャが2018年の基礎的財政収支(プライマリーバランス)目標をGDP比3.5%の黒字としてるが、他の国でさえ実現は困難で、1.5%以下とすることが妥当。

IMF=ギリシャ支援で、無条件の債務負担緩和が必要。

ゴールドマンサックス=FOMCの利上げ確率予測は、6月は35%、7月35%、9月20%。

キム世銀総裁=Brexitはわれわれが直面する最大のリスクの一つであることに間違いはない。

金相場は4営業日続落、米利上げの警戒感が強まる。

オーストリア大統領選=決選投票で、緑の党推薦のファン・デア・ベレン氏が50.3%の票を獲得して勝利、反難民を押す自由党のホーファー国民議会(下院)議員の得票率は49.7%。

イランの国営石油公社代表=石油生産が制裁前の水準に戻るのは今年後半、原油増産と輸出拡大のプログラムを継続。