2016/05/25

2016年5月25日(水曜)昨日24日の動きと、今日の見通し

2016年5月25日(水曜)昨日24日の動きと、今日の見通し

原油価格(WTI)は在庫減少に49ドル台へと上昇、米株は強く、ダウ平均は+213.12(+1.22%)上昇へ、米10年債利回りは上昇、DXYも上昇し、ドル高の流れは続く。

米株は全面高、強い米住宅指標に利上げ後の米経済の信任が強化と判断、利上げ期待に金融株は上昇。

原油価格は原油在庫減少の見通しや、API週間原油在庫が-513.7万バレルに減少、49ドル台へと上昇。

ECB金融安定化報告(半期に一度)は、ユーロ圏の金融安定を脅かすリスクがこの半年間で高まったと指摘、ユーロ売りの材料となる。

新築一戸建て住宅販売件数は強く、8年ぶりの高水準に、米利上げ期待が強まる。

FRB公定歩合議事録は、4月の会合で利上げを求めた地区連銀は2→4地区連銀へ増加し、FOMCの利上げ期待が強まる。

※※※※※※※※※※※※※※※※

為替市場はドル高の流れが続き、欧米株の上昇や原油価格の上昇に、強かった円は逆に売りへと変化。

USDJPYは、110円台では実需の売りや、先安観が続く中では売り圧力もつ強い。

しかし、ECB金融安定化報告のユーロ圏の金融安定のリスクの高まりにEURUSDの下落。予想外に強い米住宅関連の指標や、FRBの公定歩合議事録で利上げ支持連銀が2→4に拡大するなど、USDJPY相場の見通しも強弱が混在。

明日26日にから始まる伊勢志摩サミット期間中は、基本的に不透明性が高いこともあり、積極的な動きは期待できず。

短期では、110円台達成にも、下げ幅は少なくショートポジションも利食うチャンスが減少気味。109.90~110.10のレンジの中で、日本株の上昇期待に上昇圧力が続くが、110.20~50円は引き続き売り圧力が強い。中期的には、円高のリスクは変わらず。

GBPUSDは、英国民投票で残留支持が引き続きリードし、カーニーBOE総裁が「次の一手は利上げ」と、英国民投票で残留とでもなればポンド買いが強まるリスクをやや意識。

ポンドショートポジションの巻きも度しが強く、EURGBPは下落し、EURUSDはECB金融安定化報告の弱気な内容に、上値が重い。ただし、結果は未定で、ポンドロングのポジションを現時点で考えにくく、1.4650超えは買いたくもない。

AUDUSDやNZDUSDは、原油価格の上昇+株高のリスク選好パターンに、底堅く推移。AUDJPYやNZDJPYの買いも、上昇圧力を強める。

※※※※※※※※※※※※※※※

FRB公定歩合議事録=4月の会合で利上げを求めた地区連銀は2→4地区連銀へ増加。

ユーロ圏財務相会合=ギリシャ改革案を前提承認へ、具体的な債務軽減策で合意する可能性は低い。

米2年債入札の利回り上昇=平均落札利回り0.9%、応札倍率3倍で、昨年12月来の高水準。

ECB金融安定化報告(半期に一度)=ユーロ圏の金融安定を脅かすリスクがこの半年間で高まった。新興国市場への懸念や地政学的なリスクの高まり、新たな市場の混乱などで金融状況は「より困難」になった。ユーロ圏の緩やかな経済回復に対するリスクを高めている。

コンスタンシオECB副総裁=FRBが追加利上げをすれば、米経済の健全性を示すことになり、世界に朗報。逆に、一部の新興国は負のの影響が懸念。