2016/05/04

2016年5月4日(水曜) 昨日3日、海外市場の動き

2016年5月4日(水曜) 昨日3日、海外市場の動き

ドル全面高! 世界的に債券利回りは低下、AUD売+カナダドル売りなど、原油安に資源国通貨の弱さが目立ち、ドル円の買い戻しも強まる。

欧米株は弱く、独10年債を筆頭に主要国の債券利回りは低下、WTIは44ドル近辺へ低下へ。為替市場は豪中銀の予想外の引き下げと原油安の影響に、AUDUSDは181ポイント、AUDJPYも180ポイント下落、USDCADは194ポイント、CADJPYも117ポイントのカナダドル安へ。

USDJPYは、欧州市場の105.50円台をボトムに下げ止まり107円台へ(4日早朝)。麻生財務相の円売り介入の可能性発言+黒田日銀総裁の追加緩和の可能性発言に下げ止まる。

ウィリアムズ+ロックハート連銀総裁の利上げ支持発言や、ルー米財務長官の、日本への追加緩和を必要性を示唆する発言など、ドル全面安の展開のなかで、円クロスも限界なのか、円売りの流れへと変化。

終盤から4日早朝にかけて106.80、107.00円のストップを付け一時107.40円台まで上昇。

EURUSDは、1.62と1.60の大台達成後の利食いなのか、1.15まで下落。欧州委員会のGDP+CPI見通しの下方修正と、GBPUSDの売りがリードする動きを引き金に、続落。終盤にかけては1.1500の大台を割り込む。

AUDUSD+NZDUSDは、豪中銀の予想外の利下げの影響が一日中影響し、AUDUSDはアジア市場の利下げ直前の高値0.7720→0.7500の大台をついに割り込み、NZDUSDは0.6900を何とか維持するも弱さが目立つ。

USDCADは、1.2460→1.2730台まで続伸。原油価格も伸び悩み、中国経済も強さが見られず、豪ドル安のながれとドル全面高の流れに、カナダドルの弱さが目立つ。

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麻生財務相(フランクフルト)=日本は円の急激な動きを懸念、必要なら対応する。いかなる措置もG20の合意に沿う。

黒田日銀総裁(フランクフルト)=インフレ目標の達成に向け、追加措置を講じることを躊躇しない。

ウィリアムズSF連銀総裁=成長率が2%に向かって回復すれば、6月利上げを支持するのに十分。新たな中立レートは1.25%を下回る可能性もある。

ウィリアムズSF連銀総裁=ドル相場と海外の弱い成長は米国経済に影響を与える。下方リスクが起これば、FRBは利上げを打ち止めへ。

ロックハート・アトランタ連銀総裁=6月利上げは現実的な選択肢で年内2回の利上げは可能。

欧州委員会成長見通しを下方修正(前回2月)=ユーロ圏GDP前年比、2016年1.7→1.6%、2017年1.9→1.8%、CPI前年比、2016年0.5→0.2%、2017年1.4%。

ルー米財務長官=日本は為替政策についての国際的公約を順守している。日本はあらゆる政策手段を動員する必要がある。

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