2016/05/25

2016年5月25日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年5月25日(水曜)アジア・欧州市場序盤の動き

平穏無事の一言! 為替相場の上下変動は少なく、日本株は総じて上昇し、原油価格(WTI)は49ドル台で底堅い。

明日から始まる伊勢志摩サミットからは、相場変動の期待を描きにくく、米利上げ期待と、英国のEU残留の可能性が薄れることを意識した相場へ。

原油高にカナダドル買いの流れを維持し、リスク選好パターンにAUDUSD+NZDは底堅く推移し、これらは上値トライの余地が強まる。

ポンドドルは、柳の下にドジョウが二ひきなのか、昨日と同じで欧州勢の参入と共に上昇圧力が続く。

ノボトニー・オーストリア中銀総裁の「英国のEU離脱の可能性は以前から議論されており、金融システムに悪影響を及ぼさず」が本当であれば、主要通貨で最もショートポジションがたまっている通貨ペアだけに、一朝一夕でポンド買いが終わりそうにない。

しかし、そこまで強い信念を持ち続けることができるのか? と考えれそれもまた無理そうで、ポンドをロングにもできず。

カナダドルは、今夜のカナダ中銀金融政策発表次第で流れが変化する可能性が高い。政策金利の据え置きは堅そうで、問題は声明! 原油価格も49ドル台に乗せており、潜在的には原油高=カナダド高に、カナダドルル買いが続くことを意識したい。
 
さて、ドル円は、株高の流れにも上昇力は鈍く値幅は狭い。109.70~110.25円のレンジに入り、方向感さだまらず。ただ、110円の上値が重い割には、下げ幅も限定的で、110.20~50ゾーンを試したあとで、逆に109.70円を割り込むような値動きを期待。


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ノボトニー・オーストリア中銀総裁=英国のEU離脱の可能性は以前から議論されており、金融システムに悪影響を及ぼさず。

黒田日銀総裁=消費が必ずしも十分な強さ持っていないことは事実で、足元は明確に改善せず。