2016/05/26

2016年5月26日(木曜)昨日25日、海外市場の動きと、今日の動きを考える。

2016年5月26日(木曜)昨日25日、海外市場の動きと、今日の動きを考える。

昨日は、6月の利上げ観測が強まりドル高傾向が続き、原油価格の上昇に資源関連の通貨は上昇へ。米株高、原油高、ポンド高、カナダドル高。米利上げ観測が強まり、ドル円は110円台で底堅く推移。

6月の米利上げ観測はさらに強まり、英国民投票のEU残留予測もさらに強まり、原油価格は50ドルへ接近。米利上げによる影響は一部新興国にとってはマイナスながら、原油価格の上昇は資源国にとってはプラス要因。

円はニュートラルながら、市場のセンチメントはやや円売り思考が強まる。政府の追加緩和や財政出動の可能性は円売り要因で、米利上げによる円売りより、リスク回避の流れに円買いが強まるか可能性もぬぐえず。テクニカルで中期105.60~112.00円のレンジ相場から引き続きドル円はダウントレンド。

26日のドル円動きを考えると、110円台では相変わらず実需の売りが厚く110.20~50円の上値は重いが、110.00円を割り込むこともできず。109.85~110.40円のレンジを予想するも、上値を試す動きが強くなるように思われる。

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カナダ中銀は政策金利0.5%の据え置きを決定、利下げ示唆はなく、成長の減少も予想範囲内でカナダドル買いが強まる。

EIA米原油在庫は-422.6万バレルで予想以上に減少し原油価格が上昇、WTIは50ドルをめざし上昇、カナダドル買いが続く。

ダウ平均は17851.51(+145.46+0.82%)と上昇、世界的な株高や原油先物相場の上昇を受けて投資家心理の改善が指摘される。

米利上げ観測が強まる。米FHFA住宅価格指数は強く、カプラン+カシュカリ連銀総裁は将来の利上げの可能性を指摘、PIMCのCIOは6月の利上げ確率は50%超と強気で、ドル高を予測。

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カナダ中銀声明=アルバータ州の大規模な森林火災の影響に成長を1.25%減少させ、第2四半期は予想より成長が弱まり、マイナス成長になる見通し。第3四半期は復興作業に経済は持ち直す。第1四半期GDP予想は2.8%程度。現在の金融政策は依然適切だと言及→ 予想より悲観的な声明ではなく利下げへの言及もなく、直後カナダドル買いが強まる。

PIMCO・CIO=6月の利上げ確率は50%以上で、エネルギー関連などへのエクスポージャーを減らし、ドル高を幾分重視したポートフォリオとなっている。

カプラン・ダラス連銀総裁=英国民投票はFOMCに影響、経済指標が現状で推移すれば、近い将来に利上げを支持。時期は会合ごとに検討へ。

カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁=FRBは、米国経済が緩やかに成長すると見ている。

クノット・オランダ中銀総裁=ユーロ圏は景気刺激策の余地がなくなりつつあり、金融政策は成長に貢献しにくい。財政不均衡などの副作用の危険。

ゴールドマン・サックス・エコノミスト=米第2四半期GDPの見通しを、2.7%→3.0%に引き上げへ、4月の米貿易赤字の減少を受け。

IMF=ギリシャ政府が求める債務軽減措置を基本合意→ 欧州株は金融+石油株を中心に上昇へ。

原油価格=EIA米原油在庫は-422.6万バレルで予想以上に減少し、原油価格は上昇、WTIは50ドルをめざし上昇へ。

独IFO経済研究所エコノミスト=英国のEU離脱で、独企業は懸念せず。

ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁=米大統領選は金融政策とは関連せず。中国情勢は安定しているとみられ、重大なリスクではない。

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