2016/05/19

2016年5月19日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年5月19日(木曜)欧州・米国市場序盤の動き

FOMC議事録後のドル高相場は変わらず。WTIは47ドル台前半で下げ止まり、米株はマイナス圏からスタートし下げ幅を拡大。

欧州市場では強い英小売売上高に前日に続きポンド買いが強く、弱い米経済指標にも、FOMCメンバーのタカ派発言にドルは堅調推移し、弱い中国株と米株の下げにAUDUSDは下落基調は続き、ユーロはECB議事録の影響なのか売りが強まる。

米国市場の序盤は、米週間新規失業保険申請件数+フィラデルフィア連銀製造業景気指数と共に弱い結果にも、ラッカー・リッチモンド連銀総裁+フィッシ・FRB副議長とタカ派発言を再燃。

ドル買いの流れが続き、米株の下げに、22:00時からようやくポジション調整のドル売りが強まる、継続できるかは不明。

さて、USDJPYは、市場センチメントは円売りで、USDJPYの押し目買いを狙っている投機筋が多いと思われる。テクニカルでは105.50~112.00円のレンジに入り上値を試す動きが続いているが、110円台から買って行くにはリスクも大きく、どうしても消極的にならざるを得ない。109.20~50円を割り込むと元の木阿弥へ。

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ECB理事会議事録(4月21日)=欧州における経済・通貨同盟の改革には「重大な欠陥」があるとの認識で一致。改革実行の遅さがインフレ回復の妨げになっていないかについて検証する。

ECB理事会議事録(4月21日)=追加措置を打ち出さなかったものの、原油価格の回復にもかかわらずインフレ期待が上向かない状態は憂慮すべきものとの考えも。

フィッシャーFRB副議長=我々が目標とする物価に近づきつつある。米労働市場は最大雇用に接近。現在必要なのは潜在成長率の引き上げ。

ラッカー・リッチモンド連銀総裁=本年4回の利上げも違和感ない。6月利上げの根拠は強い。世界経済、金融リスクは低下した。市場は3月、4月のFRB米連邦準備制度理事会の示唆を誤解し、市場は利上げの先送りを過大に織り込みすぎた。

黒田日銀総裁=必要なら3次元で躊躇なく緩和措置を。現時点では効果浸透よく見ていく。

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