2016/05/20

2016年5月20日(金曜)昨日19日、海外市場の動き

2016年5月20日(金曜)昨日19日、海外市場の動き

FOMC議事録の余波は続き、ドル高傾向は続くも動きは予想外に緩慢。

ドル高の流れも、弱いフィラデルフィア連銀製造業景気指数が水を差し、重鎮のダドリーNY連銀総裁はタカ派に一時ドル買いが強まるも続かず、逆に重鎮のフィッシャーFRB副議長はややはハト派と、タカとハトが混在。


WTIは46.73をボトムに48ドル台へ値を戻す。ダウ平均は米利上げ観測の高まりに、-91.22(-0.52%)下落へ。米10年債利回りは前日1.854→1.847へやや軟化。DXYは95.08→95.34へやや上昇。

ダドリーNY連銀総裁+ラッカー・リッチモンド連銀総裁は「利上げの可能性を示唆」とタカ派、フィッシャーFRB副議長は「高い潜在成長率が必要」とややハト派。

米 フィラデルフィア連銀製造業景気指数-1.8(予想3.5)と弱くドル買いの流れが削がれ、米週間新規失業保険申請件数=27.8万件(予想27.5万件  前回29.4万件)とやや予想を下回るも、減少傾向が続く。米景気先行指数総合指数=0.6(予想0.4)と強いが動きは鈍い。


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USDJPYは、週末の仙台G7と来週の伊勢志摩サミットを前にして政治的な動くが気になるも、110円台では利食いの売り・実需の売りに対して、円安期待の押し目買いの動きが拮抗。

クロスでも強い方向性が見られず、110円を挟み109.70~110.30円のレンジで推移。次材料待ちなのか、伸び悩む米金利+原油価格+米株価の動きにも強い反応は示さず、大枠109.50~110.50のレンジ相場入り。

EURUSDは、1.1180~1.1230のレンジで続落傾向を維持。フィラデルフィア連銀製造業景気指数が弱く1.1180台をボトムに買い戻しが強まるも、1.1210を中心にした動きへ。6月2日のスタッフ予測で成長見通しとインフレ見通しを引き上げる可能性も気になる。

AUDUSDは、続落傾向が続くも、フィラデルフィア連銀製造業景気指数が弱く0.7170台をボトムに買い戻しが続き、FOMC議事録後の戻り高値0.7240がポイントに。米金利の上昇も弱まり、0.7180~0.7240のレンジを意識。0.7240を超えると目先のショートポジションの巻き戻しが強まる可能性も。

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ダドリーNY連銀総裁=6月か7月の利上げの可能性を示唆。統計の次第ながら6月に利上げをする可能性は確実にあり、英国民投票の前後で市場の混乱も予想でき待つことも考慮。市場が6月の利上げを織り込む動きが高まり非常に満足してる。

フィッシャーFRB副議長=ほぼ完全雇用の状況に達しインフレ目標にも近づく中、最も必要なのはより高い潜在成長率で、米国や世界経済の将来にとり不可欠で、均衡金利に影響を与え得る政策の策定で、一段の研究が行なわれるべき。

ヤズベツ・スロベニア中銀総裁=6月2日に公表するスタッフ見通しで、ECBがユーロ圏の成長率見通しを引き上げる可能性がある。指標により欧州委の予想が確認できると大いに期待。

ヤズベツ・スロベニア中銀総裁=景気押し上げに向けた金融政策行動の余地や効果に限界があり、政府の支援必要。

レーン・アイルランド中銀総裁=6月2日の理事会でインフレ見通しについて討議で、原油価格の回復について詳細に検証。3月のスタッフ予想は、1バレル35ドルで予測、現在48ドル台で推移。

ラッカー・リッチモンド連銀総裁=世界経済に伴うリスクは完全になくなり、6月に政策金利を引き上げるのは適切。

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