2016/05/17

2016年5月17日(火曜)昨日16日、海外市場の動き

2016年5月17日(火曜)昨日16日、海外市場の動き

原油高(47ドル後半へ)+米株高(+1.0% 17700ドル台へ)+米金利上昇(10年債=1.75%へ)。

為替相場は複雑で、リスク許容度の上昇を意識しながらも、6月FOMCの利上げの可能性は払しょくできず、G7やサミットを前に円売りムードは強いも、米財務省の自国通貨高抑制の動きも気なり、積極的な円売の抑制要因。

原油価格(WTI)はナイジェリア+ベネズエラの供給懸念やGSの原油価格の見通し引き上げに、47.90ドル台まで続伸。

米株は強く、バークシャー・ハサウェイがアップル株の大量保有が判明、ダウ平均は1%近く上昇、ナスダックも1.2%近く上昇、

米10年債利回りは前日の1.7→1.75%台へと上昇、2年債利回りも、0.746→0.78%台へ上昇。

USDJPYは、予想外に弱い米小売売上高にも、108.70円台をボトムに下げ止まり、浅川財務官の「為替急変なら状況次第で介入へ」との発言や、リスク許容度の上昇もあり、午前2時に一時109.10近くへと上昇へ。しかし、米財務省は週末の仙台G7で「世界の為替公約を強調する方針」を示し、109円近くまで小幅下落。円はクロスを含め軟化傾向が続くも、G7やサミットを前にして複雑な動きへ。ただし、一時的には、日本株先物の大幅上昇を意識した円売り圧力は続きそう。

EURUSDは、ギリシャ問題を別にして特に材料は見られず。フィッチは「英国のEU離脱は欧州諸国の格付けへ影響する可能性がある」と発表。英世論調査はEU離脱派と残留派は調査手段によりことなり、混とんとする状況は変わらず。GBPUSDはもちろんのこと、EURUSDの動きを抑制している。その国民投票(6月23日)まで残り1か月ちょっと!

USDCADは、原油価格の上昇に1.2900を割り込み一時1.2870台まで下落するも、原油価格の続伸にかかわらず下げ止まり1.2900近くへ反発。AUDUSDやNZDUSDも、弱い中国経済指標にも底堅く上昇傾向を続けているが、資源価格の上昇にも、欧米市場では上昇力も弱い。

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浅川財務官=為替急変なら状況次第で介入へ。

英国民投票の世論調査はミックス=ICM電話調査(前回4月19日)は、残留47%(48)、離脱39%(41)、未定14%(11)。オンライン調査は、離脱47%(44)、残留43%(43)、未定10%(13)。

フィッチ=英国のEU離脱は欧州諸国の格付けへ影響する可能性がある。

ラッカー・リッチモンド連銀総裁=6月の利上げの正当性はかなり強い。

米財務省はサウジの米国債保有を米情報公開法(FOIA)で発表=2016年3月時点は1168億ドルで1月から6%減少。

原油価格上昇=ゴールドマンサックスは原油価格を上方修正、ナイジェリアの治安悪化+ベネズエラの経済危機や非常事態宣言による供給懸念が要因。反面、米エネルギー情報会社のジェンスケープのデータでは、クッシング在庫は増加、6月OPEC総会で増産凍結の合意は困難との見通しが上昇を抑制。

ルー米財務長官=中国外相との会談後の声明で、中国の為替制度で、市場が相場を決定する方針に移行することが重要と発言。

米財務省=仙台G7で、世界の為替公約を強調する方針。