2016/05/24

2016年5月24日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年5月24日(火曜)欧州・米国市場序盤の動き

為替相場はドル高+ポンド高へ、円売りへと変化。豪ドル+NZドル+ユーロは弱い。

米株は堅調に推移し、米金利は上昇、原油価格(WTI)は強く48ドル台前半で推移。

欧州市場に入り、カーニーBOE総裁の議会証言で 次の一手は利上げとの発言に、GBPUSDは1.4620台まで一時上昇。ただし、英国民投票のリスクは消えず。1.4600台で上げ止まり緩やかに下げるリスクも。

AUDUSDは、あまり気にしてはいなかったが、スティーブンス豪中銀総裁は講演で、「インフレ率が目標レンジを外れても中銀が即対応する必要はない」と語り、追加緩和の可能性が薄れたと判断し、豪ドル売りの流れが続く。しかし、この水準から売り参入も難しく、逆に0.7200台までの買い戻しも。

USDJPYは、GBPJPYの買い戻しから火が付き、総じて円ベア思考による短期的な円ショートの巻き戻しが続いている。米株も強く、109.70台を超えたこで、円のロングの巻き戻しがもうしばらく続きそうだが、円高の流れは変わらず。

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カーニーBOE総裁(議会証言)=次の金利変更シナリオは利上げとなる可能性→ ポンド買いが強まる。

カーニーBOE総裁(議会証言)=国民投票でEU離脱が決まっても、ポンド相場に抵抗せず。為替レートの必要な調整に、中銀が対抗すると思わなくてよい、競争目的に為替を利用するのと同じで、G7でのコミットに矛盾することになる。

カーニーBOE総裁(議会証言)=国民投票の結果は中銀に金利決定方法の再考を促す可能性があり、企業や国民に説明する必要がある。

カーニーBOE総裁(議会証言)=中銀がEU離脱のリスクを指摘することは正当。国民投票の前に、中銀が新たにEU離脱のリスクについてコメントすることはない。

ウィールBOE政策委員、ブロードベントBOE副総裁=EU離脱は低成長とポンド安を招くが、残留すれば経済はりバンドするだろう。