2016/05/09

2016年5月9日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年5月9日(月曜)アジア・欧州市場序盤の動き

長い連休明けの月曜日、やや盛り上がりに欠けるも流れは円。先週末の弱い米雇用統計にも関わらず、その後のドル高を見せつけられるとドル先高期待が高いのではと疑いたくもなる。

日経平均株価は+109.31(+0.68%)と強いが上海総合は-81.14(-2.79%)と大きく値を下げ、欧州株は小幅上昇からスタート。原油価格(WTI)は+0.86ドルと45ドル台半ばで堅調に推移。

日銀の議事録では、政策金利の据え置き決定される中で、マイナス金利に対しての功罪で激しく議論したことが判明。麻生財務相は参院で、激しい相場変動に「介入する用意」と強気、岩田日銀副総裁は「米財務省の為替報告書」は為替介入を制限せずと強気。

USDJPYは、107.50~75円ゾーンを上抜けすると、さらななる円安相場が見えてくる可能性が高まるが、売り圧力も強いことも確かで、アジア市場は円ショート気味のポジションとなっていることも気になる。

カナダのアルバータ州で発生した森林火災のはオイルサンド生産に打撃を与へ、原油価格が上昇気味となっている要因の一つとなっている。森林火災は消化することが難しく大雨を期待する以外にないとの悲観的な発言もある。

原油価格が上昇を続ける中で、弱さが目立つカナダドル。山林火災が鎮火しカナダ経済への打撃が少ないことを祈るだけだが、悪材料が出尽くとなれば基本に戻りカナダドル買いとなると思うが、まだその時期ではなさそうである。

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日銀議事録=マイナス金利の効果や金融仲介機能への影響など、激しい議論を展開。マイナス金利による効果と、負の影響などの両面が指摘。

豪首相=7月2日の総選挙実施を正式表明。

中国外貨準備(7日)=3月末3.21兆ドル→4月末時点、3.22兆ドルへ小幅増加(予想3.2兆ドル)2014年6月3.99兆ドルから続落傾向が続いていたが、予想外に増加へ。

サウジ内閣改造(7日)= サウジアラビアのサルマン国王は7日、石油相や中銀総裁を交代させる内閣改造を実施するとともに、省庁の再編を行った。

天然ガス生産で米2位のチェサピーク・エナジー=6.96億ドル相当の現金と信用状を追加担保として、同社の支払い能力を不安視するパイプライン各社や他のビジネスパートナーに差し入れなければならない可能性。

麻生財務相(参院)=円相場の急激な変動は望ましくない、「介入する用意があるということを申し上げる」。2日間で    5円ぐらい円高に振れており急激な変動は望ましくないというのがG20の合意。

麻生財務相(参院)=監視リストは、米国が日本の為替政策を不当に考えているということはなく、日本に何らかの行動を取るということも考えられず、成約を受けるというものでもない。

岩田日銀副総裁=米財務省の為替報告書が日本の為替政策を制限するものではない、マイナス金利政策については、G20で黒田総裁が説明して各国の理解を得ている。

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