2016/05/08

今週の主な材料(5月9日~5月13日)

今週の主な材料(5月9日~5月13日)

日本はゴールデンウィークも終わり、春から夏へと気候の変化が感じられる昨今。為替市場、特に円相場の変動は激しく、相場変動率はリーマンショック時の再来となっている。

さて、為替市場を取り巻く不透明さは日増しに拡大し、通貨間でも材料・方向性が異なる動きとなっている。

日本は、インフレと成長の低迷が顕著となり、追加緩和の期待感は根強く円ベア派の砦となっている。米国は為替操作国の監視リストに日本をノミネートし、イエローカードが出されている状態では、為替介入や円安を押し通すことは期待薄。頼みの綱は、多くのETFを作りそれを購入する株式対策=円安を目指す動きとなっている。

サプライズは、5月26~27日の伊勢志摩サミット。世界経済の安定=株価対策=円安誘導に関して合意を得ることだが、どこまでできるのであろうか? 結果は不明ながら相場の変動要因で、、株高+円安の一時的な要因になる可能性は高い。円相場が大きく変化するのか注目している。

米国発では、次回6月15日のFOMCの利上げの有無を巡るFOMCメンバーの発言に投機筋が相場を動かすことは日常茶飯事で、6月23日の英国民投票も、ポンド相場にとっては目先楽観的になっているが、いつ豹変するか、しれたものではない。

今週は、米国発の経済指標はいつもながら重要となっているが、最重要となるメインイベントは意外と少ない。
10日(火)、中国のCPIは豪ドル相場にとって影響が大きい。 
11日(木)、NZ相場に影響の大きい、ウィーラーNZ中銀総裁議会証言を注目したい。
12日(木)、BOEの金融政策・議事録・四半期インフレ報告はポンド相場にとって重要で今週のメインイベントとなっている。
13日(金)、黒田日銀総裁講演で、追加緩和の可能性など、市場に株高+円安へ向けた安心感を与えることができるのかを注目したい。ユーロ圏+ドイツ等主要各国のGDPが発表され注目したい。

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