2016/05/05

2016年5月5日(木曜)昨日4日、海外市場の動き

2016年5月5日(木曜)昨日4日、海外市場の動き

米成長に疑問が残り、米金利は低下し米株は弱いが、ドルは全面高。

欧米を含め世界的に株価は弱く、ドイツを除き米国を含め世界的に債権利回りは低下。WTIは弱い在庫統計にも関わらず上昇。そして、強弱混在の米経済指標にも関わらずドルは全面高。

強弱混在の米経済指標、6月のFOMC利上げ観測が残るなか、ロックハート・アトランタ連銀総裁は、6月23日の英国民投票を意識と言い、ビル・グロス氏はQE4が必要と超弱気。

ADP雇用統計→3年ぶりの弱さ、非農業部門労働生産性→2期連続のマイナスで、マイナス幅が予想を下回るも実質賃金は上昇、単位労働コスト→予想を上回り過去1年で最大の上昇へ。

貿易収支→赤字額が予想を下回る、総合PMI→予想と前回を上回る、ISM非製造業景況指数→予想を上回る、製造業受注指数→予想を上回る。

一日を通じて目立ったのは、NZ雇用統計で失業率は上昇、逆に就業者数+労働参加率は増加と強弱が混在。NZDはAUD売りもあるのかやや弱さが目立ち、カナダ貿易赤字額が過去最大規模の上昇で、カナダドル売りが強まる。

USDJPYは、106.20円をボトムラインに、クロスでの円買いの調整色も強く、ドル買い戻しが強まる。ただし、107.20、107.50円の壁は健在。21:15時の弱い米ADP雇用統計が15.6万人(予想19.8)と過去3年来の低水準に、106.20円台まで下落するも、106円を割り込むような売りは見られず底堅く推移。

21:30時の米第1四半期の単位労働コストが4.1%(予想3.3)と過去1年で最大の伸びとなり、非農業部門労働生産性は2期連続のマイナスながら、マイナス幅は予想を下回り、実質賃金は0.1→3.4%と大幅上昇に、ドル買い戻しが強まる。

22:45時のPMIは予想と前回を上回り、23:00時のISM非製造業景況指数は55.7(予想54.7)と強く、製造業受注指数は1.1%(予想0.6%)と強く、USDJPYは107円台へと上昇。

AUDUSD+NZDUSDは、前日の予想外の利下げによるAUD売りの流れも弱まり、早朝の失業率の上昇(ただし、就業者数と労働参加率は上昇)に、売り圧力は弱まるも、ドル全面高の流れに弱い流れは変わらず。

USDCADは、弱い在庫統計にも売りは限定的で小幅上昇するも、弱すぎるカナダ貿易赤字にカナダドルの弱さが目立つ。21:30時のカナダ貿易収支は-34.1億CAD(予想-14億)と過去最大級の赤字幅に、1.2900の大台手前となる1.2880台まで上昇するも、1.29の売りを意識したのか、オプションカット後は一度も試すことはできず。

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安倍首相(ドイツ)=メルケル独首相との会談で、外国為替市場の動向を注視しており、必要なら行動を起こす。メルケル独首相は、競争的な通貨切り下げには勝者はいない。

ビル・グロス氏=低金利環境は長期化すると予想、ある時点で物価上昇が引き起こされ、市場に対するリスクになる。

ビル・グロス氏=債券購入による量的緩和の第4弾(QE4)が今後1年ほどで始まる可能性があると。実施されなければ財政緊縮措置に苦しみ、景気後退が長引くことになる。

シティーグループ=QE4実施のリスク上昇が債券市場に織り込まれつつあるようだ。

豪総選挙=7月2日に実施へ。

ロックハート・アトランタ連銀総裁=次回6月のFOMCでは、6月23日の英国民投票が大きく影響する可能性。

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