2016/05/08

最新のIMMポジション(5月3日集計分)から

最新のIMMポジション(5月3日集計分)から

7通貨(円、ユーロ、ポンド、スイスフラン、カナダドル、豪ドル、NZドル)の合計ネット・ポジションは、+84,8610コントラクトと、前週より+18,511増加し、ネットロングに変化してから4週間拡大傾向を続けている。米国の早期追加利上げ観測の後退と米金利の低下もあり、ドルの先安観を示している。

個人投資家のセンチメントは、円先高感が継続している。また、ユーロ+ポンドの売りも減少し、スイス+カナダドル+豪ドル+NZドルのロングも変わらずで、ドルに対して弱気な流れが続いている。

円相場は、4月28日に日銀が期待を裏切り、金融政策の据え置いたことによる激しい円高から始まり、29日には米財務省の半期に一度の外国為替報告書では、日本が監視リスト入りしたことで、日本政府・日銀が円高阻止の動きができにくいとの思惑が円高相場を維持している。

一方、105円の大台は一朝一夕にブレークできる水準とは言い難く、106円割れでは資本筋の買いや個人投資家の買いも見られ、円高を続ける上では、重要なポイントになっている。

5月3日のジションでは、7通貨ペアで最大のロングとなっている円は、2週連続でロングが減少、増加傾向が続いていた豪ドルもロングが減少している。ネットで通貨のロングが拡大したのは、主にユーロとポンドのショートが減少したことが要因となっている。

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