2016/05/18

2016年5月18日(水曜)昨日17日、海外市場の動き

2016年5月18日(水曜)昨日17日、海外市場の動き

今日18日の米FOMCの発表を前にして、強い米経済指標+FOMCメンバーのタカ派発言に、6月の米利上げムードが強まり、米株は下落するも、米金利は大きな動きは見られず。WTIは48ドル台半ばと供給超過の解消期待に強さを維持。ただし、今後の流れは今日もFOMC議事録で大きく変化する可能性もあり注意。

為替相場は、ドル円が株価連動パターンで109.60台へと上昇するも、欧米株安に109円を割り込む。英国民投票で残留支持拡大でポンドは堅調+豪中銀議事録で金利続落の悲観的ムードは弱り豪ドルも堅調。他の主要通貨は上下変動するも、前日比だけ見ると大きな変化も見られず。

米住宅着工は前月比6.6%上昇、米CPIは前月比0.4%と3年ぶりの伸び率、米鉱工業生産は前月比0.7%と製造業は好調。

カプラン・ダラス連銀総裁+ロックハート・アトランタ連銀総裁+ウィリアムズ・SF連銀総裁は、将来の金利の正常化を望み、市場は6月の利上げ期待が強まる。

ダウ平均株は-180.73(-1.02%)と弱く、米10年債利回りは1.753→1.759%と若干の上昇、WTIは48.54ドルと上昇を維持。

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USDJPYは、消費増税の先送り期待感や、追加緩和+財政出動の期待感に、株高=円安の流れで円売りに、直近の高値の109.55円を上回り、109.60円台まで上昇。しかし、米利上げ期待=弱い欧米株に流れは急変。強い米経済指標にもドル買いは限定的で、クロスで円買いが強まると、108.85近くへと下落、109円近辺での推移と前日終値水準と変わらず。今後の見通しも円ブル派+ベア派は拮抗し、今日18日の日本のGDPを見守る動きへ。

GBPUSDは、英国民投票の世論調査でEU残留支持の拡大に、一時1.4520台と1.45の大台を達成しポンド買いが強まるが、強い米経済指標もあり一時1.4430台まで下落。結果を見るまでは不透明感は払しょくできず、絶えずポンド売りの要因となっている。短期的には、今日18日の英雇用統計で上下変動は避けられず。

AUDUSDは、早朝の豪中銀議事録で追加緩和継続+ネガティブ金利への不安感などの、極端な弱きムードが解消され、0.7360台まで急伸し、NZDUSDもその流れの影響を受けていた。しかし、中国経済への不信感+今後の経済指標を見守る動きに変わりなく、強い米経済指標に0.7310台まで下落後は、0.7320~55のレンジで推移。

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カプラン・ダラス連銀総裁=それほど遠くない将来に利上げが正当化されるほどに力強い。金利の正常化の継続を望んでいるが、利上げペースは経済指標により、6月、7月なのか不明。

ロックハート・アトランタ連銀総裁=6月のFOMCでFRBが行動を起こす可能性は十分ある。年内に2~3回の利上実施の見方は変えず。

ウィリアムズ・SF連銀総裁=年内に2~3回の利上実施の見方は理にかなう。これまで発表された経済指標は実際かなり良好で心強い内容。

キャメロン英首相=6月23日の国民投票が僅差でも、再投票はせず。

ヌイECB銀行監督委員会委員長=低金利が収益を圧迫する環境に適用する必要があ、一部の銀行は生き残りをかけて事業モデルを見直す必要がある。

ビスコ・イタリア中銀総裁=デフレについて、より大きな懸念を持っている。ユーロ圏はデフレリスクになお直面している。

ドイツ連銀月報=国内経済は第2四半期も底堅く推移するが、一段の原油安は見込めず、消費者購買力の大幅な向上も後退する見通しだ勢いはやや鈍化するとの見通し。

WTIは7か月ぶりの高値へ=供給超過の解消期待。

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