2016/05/23

2016年5月23日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き

2016年5月23日(月曜)欧州・米国市場序盤の動き


週明け月曜日、欧州・米国市場序盤の動きは、一言! ドル高+円高。

仙台G7は期待を通り重要な発表はなく、為替政策では日米のすれ違いが問題視されるも、これも又、市場の予想通り。ブラード&ウィリアムズ両連銀総裁は共に、利上げを支持。特にウィリアムズ総裁は、年内2~3回、来年3~4回の利上を示唆、ドル買いに弾みがつく。

円はクロスでも全面高となり、USDJPYの売り圧力が続き、109.40~50の水準でもみ合いへ。110円台での円買いが実需筋にとってせん望の的になりつつある。

EURSDは、弱いユーロ圏PMIで崩れ、ECBフィキシングで更に売りが加速、強気な連銀総裁らの発言もあり、1.1200の大台を割り込み続落傾向が続く。

GBPUSDは、官民挙げて英国のEU離脱のリスクを強調。オズボーン英財務相は、「50万人の失業、ポンドは下落し、物価は大幅に上昇。インフレ調整後の労働者の収入は2年以内に約3%減少」と驚かすには十分。それが原因なのかは不明ながら、強気な連銀総裁らの発言もあり、一時1.4460まで続落。

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ブラード・セントルイス連銀総裁=米労働市場は完全雇用状態か、それを超えている。労働市場は比較的タイトで、先行きインフレ上振れ圧力となる可能性がある。FOMCは指標次第で金利を穏やかに正常化するとあり、先行きに関する見方を支持する重要な要因。

ブラード・セントルイス連銀総裁=利上げを一部遅らせた海外からの逆風は弱まっている可能性がある。英国民投票はFOMCの金利決定に影響せず。

ウィリアムズ・SF連銀総裁=年内の2~3回の利上げや、来年の3~4回の利上げはほぼ正しい。インフレ期待がやや低下している一部の兆候を少々懸念。

ウィリアムズ・SF連銀総裁=米経済の成長は2%以上を予想。米経済は海外からの逆風に直面。英国民投票はFOMCの金利決定に影響せず。

オズボーン英財務相=英国のEU離脱が決まれば、2年以来に最低50万人が失職し、ポンドは下落し、物価は大幅に上昇。インフレ調整後の労働者の収入は2年以内に約3%減少の見込み。

JPモルガン・エコノミスト=英国のEU離脱「Brexit」になれば、リセッション入りのリスクがあり、BOEはインフレ、成長、雇用の安定の間で選択を迫られる。BOEは政策金利をゼロに引き下げる可能性がある。

ブラートECB専務理事=ECBのインフレ押し上げ能力への信頼感が低下、一部のユーロ圏賃金関連データはこれを示唆。

内閣府=熊本地震の被害推計は最大4.6兆円、阪神・淡路の半分弱。

独バイエル=米モンサントに買収を提案、約620億ドル(約6.81兆円)