2016/05/12

2016年5月12日(木曜)11日、海外市場の動き

2016年5月12日(木曜)11日、海外市場の動き

原油高から始まり、株安、米金利低下、ドル全面安!

23:30分、WTIは44.10台→一時46ドル46.30台へ上昇し、46ドル台を維持。リスク選好の流れにAUD+NZD、そして、CADが上昇。米金利と株安の流れに、JPY+EUR+GBPも上昇するも、24:00時のフィキシング・タイムにピークアウト。逆に、JPYだけが上昇を維持し、円全面安から円高へと変化。

米週間原油在庫は-341万バレル(予想71.4万バレル)と予想外の大幅減少。欧州株+米株は続落、米10年債利回りは1.761→一時1.719%まで低下し1.73台まで値を戻すが、2年債利回りは強く0.722→一時0.734%へ上昇し、0.73%と増加を維持。

黒田日銀総裁は、海外では本音を言うのか? 独紙ベルゼン・ツァイトゥングとのインタビューで「追加緩和の効果について数カ月かけて判断すべきで、やや忍耐強くあるべき。必要と判断すれば、なお大幅な金融緩和が可能」と、追加緩和は当面見送る可能性にも思える発言。

USDJPYは、前日の109円台の急進から流れは変化。米株+米金利の低下に108.50円を割り込みストップロスをつけながら、108.30台まで続落。黒田総裁発言の影響は不明ながら、欧米市場前半はクロスでも円安から、終盤は円高の動きへ。

EURUSDは、1.13~1.14の上限を超え1.1450近くへ一時上昇。ユーロ圏財務相会合でギリシャへの支援策の合意が近いとの判断も買い要因となっているのかは不明ながら、1.13~1.14の上限を超えて上昇するも、1.1350~1.1450~000のレンジの動きで、方向性は見られず。

AUDUSD+NZDUSDは、原油高や資源価格の上昇の影響を受けて上昇するも、追加緩和の懸念をどこまで打ち消すことができるのか? AUDUSDは0.74台で売りへと変化するも伸びも頭打ち。0.7300でボトムアウトできるのか? 0.7420~30を超えてくると上昇へと変化する可能性が高まる。

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原油価格急伸=週次石油在庫統計=原油在庫-341万バレルと大幅減少に原油価格は急伸。ナイジェリアのパイプライン閉鎖を公表。

黒田日銀総裁=追加緩和の効果について数カ月かけて判断すべきで、やや忍耐強くあるべき。必要と判断すれば、なお大幅な金融緩和が可能。

黒田日銀総裁=金利の低下は弱い通貨につながる。

ユーロ圏財務相会合(ギリシャ救済策)=債務減免も協議、24日に合意の期待が強まる。

ECB関係者=6月の理事会でギリシャ銀行への特例復活も協議。ギリシャ国債がECBの量的緩和での購入対象になるのは、支援策をめぐる審査が終了し、債務負担軽減策が決定され、債務の持続可能性についてECBが分析した後になる。

メルケル独首相=ドイツを含むユーロ加盟国はECBが利上げを実施できるよう、成長を支援しインフレ率を押し上げるために措置を講じる必要がある。

バイトマン独連銀総裁=現時点では緩和的な政策スタンスは正当化されるが、リスクもあり、超低金利政策を過度に長い期間にわたり維持するべきではない。

バイトマン独連銀総裁=超低金利政策を長期間にわたり維持すれば、若干の引き締めや、引き締め観測でも市場金利の急上昇が引き起されるリスクが増大。



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