2016/05/03

2016年5月3日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年5月3日(火曜)アジア・欧州市場序盤の動き

 円高止まらず! 政府日銀の出方待ちで催促相場へ。

日本が連休で不在の中、弱い中国製造業PMIや、豪中銀の予想外の利下げもあり、円高+日本株安が加速。

日経先物は15880円(-250円-1.55%)下落、WTIは44ドル台半ばまで下落。

予想外の利上げにAUDUSDは0.7700台→0.7550台へ一時急落後0.7620台まで値を戻すも売り圧力が続く。AUDJPYも81.80台→80.00円台へ一時急落。80円という大台がサポートになっている。

USDJPYは、株安=円高の動きが続きく。間接的にはAUDJPYの急落の影響による円高プレッシャーの一因ながら、前日の海外市場での上値の重さや、円売り介入の実効性に疑問がもたれていることもある。

また、連休中でもあり政府・日銀が機動的に動きにくいことも、投機筋の円高方向への圧力を強める要因となっている。

ただし、105.50円は重要なポイントの一つで、105.00円はサイコロジカルに非常に需要。投機筋はそのポイントを試す動きを継続中。

AUDUSDは、予想外の利下げに豪ドルは全面安でAUDJPYは急落。その影響もあり、NZDUSDやNZDJPYの売りが加速しているが、NZドルの買い戻しも見られる。

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中国人民銀行=USDCNHの基準値を年炉来高値水準に設定。スポットと基準値のかい離が一時0.02となり、格差解消に国有銀行が介入の模様。

豪中銀=金利据え置き予想が主流の中で、2.0%の政策金利を0.25%引き下げ1.75%に決定。AUD売りが加速する。

スティーブンス豪中銀総裁(声明)=利下げはディスインフレと、通貨高の抑制に対応した。

スティーブンス豪中銀総裁(声明)=インフレは低い状態が続き、直近の指標も弱いく、労働コストの伸びや非常に抑制され、世界各国でみられる低コスト圧力はインフレ見通しが従来予測よりも低くなることを示唆。豪中銀は通貨高が豪経済の移行を難しくしかねない。

黒田日銀総裁(3日)=最近の急速な円高について、経済実態や物価に与える影響を注視。必要なら追加の金融緩和も。

黒田日銀総裁(3日フランクフルト)=2%の物価安定目標の達成で必要なら、ちゅうちょなく追加的な金融政策を講じる。

安倍首相(3日フランス)=為替の急激な変動は好ましくない。機動的な財政出動も辞さない、為替の安定も重要。


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