2016/05/27

2016年5月27日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

2016年5月27日(金曜)アジア・欧州市場序盤の動き

日本株は小幅上昇、WTIは49ドルを割り込む水準まで下落、ドル円は動けず、EUR+NZD+CADの弱さが目立つ。

伊勢志摩サミットも閉幕し、予想通り為替相場に影響を与える声明も感じられず静かで、米・英とメモリアルデーで3連休を迎える動きなのか? 投機筋も自嘲気味。

安倍議長は、経済危機に直面といい、オランド仏大統領は危機ではないといい、オバマ米大統領は米国は景気回復の維持が必要で、欧州は進展がみられるという。

注目の消費増税の先送り発表は、6月30日に発表すると思われていたが、
引き上げの是非も含めて参院選の前に明らかにするとのことで、直近の株高期待が削がれ、株高=円安の期待は減少気味。

早朝発表の日本CPIは、2か月連続のマイナスで、弱いGDPと合わせ、日本経済の強さは全く感じられない。こんな状況で消費増税ができるかと、疑問を持っていた市場参加者も多かったはず。

このような状況の中で、米6月(または、7月)の利上げ期待度は徐々に高まりつつあり、ドルに対しての先高期待も強く、円相場も動きを弱めている。

週末米英が3連休を迎える金曜日。午後9時半に米国ではGDP改値が発表され、午後11時半には、イエレンFRB議長の発言が予定されており、待ちの一手を決め込んでいる市場参加者も多い。

USDJPYは、109.20円以下の買いは厚く底堅く、110.50円以上の上値はまた、非常に重い。この1.3円のレンジを抜け出すまでは、レンジ相場での取引手段で。109.20を割り込むか、110.60円を超えるまでは引き続きレンジ相場が続くことになりそうである

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安倍首相記者会見=消費増税問題について、引き上げの是非も含めて参院選の前に明らかにする。現時点で結論出しているわけではない。→ 月内の消費増税先送り期待が先送りされ、やや円高へ動く。

伊勢志摩サミット、首脳宣言=世界経済に下方リスクが高まっているとの認識の下、新たな危機を回避するための政策努力、特に財政戦略や構造改革政策への取り組みを強化することの重要性で合意。

日銀=4月日銀版コアコアCPIは+0.9%(3月1.1%)、15年7月以来の1%割れへ。

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