2016/05/17

2016年5月17日(火曜)今日の為替相場を考える

2016年5月17日(火曜)今日の為替相場を考える

【ベースアイディア】
USDは、年内の利上げ観測は変わらず、問題は1度なのか2度なのか? 潜在的なドル買いの流れは変わらず。JPYは、日銀の2%インフレ達成目標は実現性は難しく、追加緩和と財政出動の可能性も強まり、日本株にとってはプラスで円にとってはマイナス要因。EURは、ECBは現状維持で、引き続き金融緩和パッケージの効果と英国民投票を見守る動きへ。GBPは、6月23日の国民投票が終わるまでは目先の霧は晴れず、思惑やリスクヘッジによる上下変動が強まり続く。

【要因】
注意! 株価+原油価格。中銀への信頼性低下。
5月17日の豪中銀議事録は追加緩和の可能性を残すのか?
5月18日の日本第1四半期GDP・速報値は?
5月19日の豪雇用統計で追加緩和の有無を判断できるのか?
5月20日のカナダCPIと小売売上高で、追加緩和の期待感は?
5月17日のCPIと18日の英雇用統計は、英国民投票前の悪影響をうけるのか? 
5月26~27日の伊勢志摩サミット後に消費増税の延期を発表するのか?
6月15日のFOMCで利上げの可能性は?
6月16日に日銀は追加緩和ができるのか?
6月23日の英国民投票でEU残留ができるのか?

USDJPY
政府意向+ファンダメンタルズでの円安期待と、テクニカル+外圧による円高リスクに、不透明感が続く。テクニカるでは105.00~50円が非常に重要なポイントで、この水準をボトムに上昇することができるのか? 上値は112円が重要で、レンジは115.50~112円の間に入りつつある。

目先は、108.50~109.50のレンジ相場が続く可能性が高く、リスク要因としては予想外の株高=円安に109.50円を上抜けすることだが、G7、サミットを前にして続伸することも難しいように思えてならない。