2019/03/12

2018年3月12日(火)欧州・米国市場序盤の動き

2018年3月12日(火)欧州・米国市場序盤の動き

MV2「2回目の離脱協定の下院採決(意味のある投票)」を見守る動きの中、コックス英法務長官のネガティブ発言にGBPは一時の下落から回復の動きも。

米CPIは、 前月比は予想通りで前回を上回るも、前年比、コア前月比、コア前年比は予想を下回わり、米株はマイナスからスタートし、米金利は低下気味で、為替市場は全体的にドル売りの流れへ。

英貿易収支の赤字額は予想を上回る中、3月11日にメイ英首相とユンケル欧州委員長とで合意した修正案に対して、コックス英法務長官が、①「EU離脱協定案の法的助言の内容を公表」との報道に1.3240台から値を下げ、発言では②メイ首相の離脱案の法的リスクが残る点に変わりない。③バックストップを終了させるための国際法上の合意性がない→今日のMV2で賛成する可能性が強まり、GBPUSD1.3200→1.3005まで続落から、1.3140台まで値を戻す。

USDJPYは、アジア・欧州市場は早朝の111.16を安値にし、序盤は111.47を高値に上昇は続かず、弱い米CPIや米株安+債券利回りの低下に111.10台まで下落。

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18:30    GBP 1月 商品貿易収支=-131億ポンド(予想-122億ポンド 前回-121.02→126.9億ポンド)、総合貿易収支=-130.8億ポンド(予想-35億ポンド 前回-32.29億ポンド)、対EU以外貿易収支=-49.77億ポンド(予想-38.0億ポンド 前回-36.42→43.69億ポンド)→ 予想外に赤字額が拡大するも、GBP売りは限定的

18:30    GBP 1月 鉱工業生産=前月比0.6%(予想0.2% 前回-0.5%)、前年比-0.9%(予想-1.3% 前回-0.9%)→ 予想を上回る、

18:30    GBP 1月 製造業生産=前月比0.8%(予想0.2% 前回-0.7%)、前年比-1.1%(予想-1.9% 前回-2.1%)

21:30    USD 2月 CPI=前月比0.2%(予想0.2% 前回0.0%)、前年比1.5%(予想1.6% 前回1.6%)、コア前月比0.1%(予想0.2% 前回0.2%)、コア前年比2.1%(予想2.2% 前回2.2%)→ 前月比は予想通りで前回を上回るも、前年比、コア前月比、コア前年比は予想を下回る

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ユンケル欧州委員会委員長(11日、日本時間12日朝)、①EU離脱協定案について、英議会可決を可能にするための修正でメイ英首相と合意したが、再び否決された場合、3度目のチャンスはない。②「われわれの合意は、離脱合意とバックストップついて、有意義な明確性と法的保証を与えるものだ」とし、③「今回の合意か、もしくは、ブレグジットがまったく行われないか、どちらかの選択であることは明確だ。英国の離脱を秩序立った方法で終了させよう」→ 12日午前7時頃、GBPUSDは1.3150台→一時1.3288まで上昇。

メイ英首相、アイルランド国境をめぐる英下院議員たちの懸念を払うため、離脱協定に「法的拘束力のある修正」を確保した。12日の下院裁決で「改善された」離脱協定を支持するよう呼びかけた。

コックス英法務長官が、①「EU離脱協定案の法的助言の内容を公表」との報道に1.3240台から値を下げ、発言では ②11日にメイ首相がユンケル欧州委員会委員長と合意した合意は、法的リスクが残る点に変わりない。③バックストップを終了させるための国際法上の合意性がない→今日のMV2で賛成する可能性が強まり、GBPUSD1.3200→1.3005まで続落。

英国のバークレーEU離脱担当相、バックストップ終了の期日は設定していない。

ウィルソン民主統一党(DUP)報道官、もし政府が合意事項の完全な精査が必要なら、採決の延期も選択肢。合意事項が基準に一致しなければDUPは支持しない。


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