2019/03/12

2019年3月12日(火)アジア・欧州市場序盤の動き

2019年3月12日(火)アジア・欧州市場序盤の動き

最大の関心、今日12日のMV2「2回目の離脱協定の下院採決(意味ある投票)」、ユンケル欧州委員長曰く「再び否決された場合、3度目のチャンスはない」。

米中通商協議で前進している内容の報道が相場の楽観的な動きを招き、前日の予想外に強い米小売売上高と強い米株の影響なのか、日経平均株価は200円強(+0.79%)上昇、中国株も大幅上昇となり、米債は売られ利回りは上昇と、流れはリスク選考パターンが続く。

為替相場は、GBPUSDの楽観的なブレグジットめぐる報道に強きなムードを除き動きは緩慢。


GBPUSDは、早朝にユンケル欧州委員会委員長が「EU離脱協定案で英議会可決を可能にするための修正でメイ英首相と合意した」、ただ、「再び否決された場合、3度目のチャンスはない」と脅し文句も。これで、今日12日のMV2「2回目の離脱協定の下院採決(意味ある投票)」での影響を先読みした買いに1.3150台→一時1.3288まで直後は上昇するも、さすがに様子見ムードが強く、1.3190台で動きは緩慢。

AUDUSDは、豪住宅ローン件数は弱く、NAB企業景況感と信頼感指数も弱くネガティブ材料に一時0.7057まで下落するも、株価は強く結局は0.7070近辺と前日NY市場終値水準で推移。

USDJPYは、早朝のGBPJPYの買いの影響や、株高+米債利回り上昇の影響に一時111.45と前日の高値111.30台を上抜けし、200日MAの111.40を若干上回る111.46まで上昇。ただし、テクニカルベースで期待された円売りも続かず。111.30近辺で推移し、引き続き底堅い動きへ。

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9:30    AUD 1月 住宅ローン件数=前月比-2.6%(予想1.0% 前回-6.1%)

9:30    AUD 2月 NAB企業景況感指数=4(予想5 前回7)、企業信頼感指数=2(予想3 前回4)

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ユンケル欧州委員会委員長(11日、日本時間12日朝)、①EU離脱協定案について、英議会可決を可能にするための修正でメイ英首相と合意したが、再び否決された場合、3度目のチャンスはない。②「われわれの合意は、離脱合意とバックストップついて、有意義な明確性と法的保証を与えるものだ」とし、③「今回の合意か、もしくは、ブレグジットがまったく行われないか、どちらかの選択であることは明確だ。英国の離脱を秩序立った方法で終了させよう」


中国国営の新華社は、劉中国副首相とライトハイザーUSTR代表は電話で会談し、両国が「作業の段取り」で次の措置を決定した。最終決着を目指す首脳会談の日程も話し合ったとみられる。

雨宮日銀副総裁、予定されている消費税率引き上げの経済への影響について、消費者マインドや雇用・所得環境、物価動向で変化するとし、「引き続き動向を注意深く点検していきたい」。いずれの時点で出口戦略で情報を発信する。


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