2019/03/28

2019年3月28日(木)欧州・米国市場序盤の動き

2019年3月28日(木)欧州・米国市場序盤の動き

欧米株は上昇、米債利回りも上昇、原油価格は下落。為替相場はドル全面高となるも、弱い米経済指標を受けドル買いも弱まる。

米中通商協議への期待が残る中で、ユーロ圏の景況感指数は総じて弱く、独CPIも予想を下回り、EUR売りが強まる中で、一方の米GDPも予想と前回に届かず、米NAR住宅販売保留指数も予想外に弱く、ドル売りも弱まる。

ムニューシン財務長官、ライトハイザーUSTR代表と劉鶴副首相との北京での通商協議(28~29日)を前にして、カドローNEC委員長は、「中国製品に対する一部の関税を撤回する可能性がある」。ただ、その他の関税措置は米中通商合意の施行メカニズムの一部として温存されると発言。

USDJPYは、株高+米金利の上昇もあり、弱い欧米の経済指標にも関わらず、円売り圧力が強まり前日の高値110.71を上回り円ロングの巻き戻しと、明日期末最終日のドル買い需要を先読みした流れなのか、一時110.83まで上昇。ただし、弱い米NAR住宅販売保留指数を受けドル買いも弱まる。

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19:00    EUR 3月 景況感指数(経済信頼感)=105.5 (予想105.9 前回106.1→106.2)、製造業景況感指数=-1.7(予想-0.5 前回-0.4)、サービス業景況感指数=11.3(予想12.0 前回12.1)、業況指数=0.53(予想0.66 前回0.69)→ 経済信頼感は2016年9月以来の低水準、それ以外も予想外に弱く徐々にEUR売りが強まる

19:00    EUR 消費者信頼感・確定値=-7.2(予想-7.2 前回-7.2→-7.4)

21:30    USD 第4四半期GDP・確報値=前期比年率2.2%(予想2.4% 前回2.6%)、個人消費=前期比2.5%(予想2.6%  前回2.8%)、デフレーター前期比年率1.7%(予想1.8% 前回1.8%)、コアPCE・デフレーター=前期比年率1.8%(予想1.7% 前回1.7%)

21:30    USD 新規失業保険申請件数=21.1万件(予想22.0万件 前回22.1→21.6万件)、失業保険継続受給者数=175.6万人)予想177.8万人 前回175→174.3万人

22:00    GER 3月 消費者物価指数・速報値=前月比0.4%(予想0.6% 前回0.4%)、前年比1.3%(予想1.5% 前回1.5%)。HICP前月比0.6%(予想0.7% 前回0.5%)、HICP前年比1.5%(予想1.6% 前回1.7%)→ 予想を下回る

23:00    USD 2月 住宅販売保留指数=前月比-1.0%(予想0.5% 前回4.6→4.3%)、前年比-4.9%(予想-1.8% 前回-3.2→-2.3%)→ 予想外に弱くドル買いも収まるドル売りへと変化

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